国民の違和感は9割正しい 堤未果

2024年4月8日第1版第1刷発行

 

表紙「裏金、新NISA、大増税…カラクリを知り、身を守れ!」

裏表紙「違和感の先にある“とんでもないもの”とは…?□報道されないもう一つの『裏金システム』 □大きな悪事を、一般人に気づかせないテクニック □ゆうちょ、年金、次は新NISAで預貯金いただきます □ソーセージと法律は、作っているところを見せてはいけない □防衛費のために通信インフラ(NTT)売ります □アマゾンで本の検閲が始まっていた! □『真実を伝えたら孤立する』そんな時には魔法の言葉 □『今を生きる』で未来が創れる―日本人の精神性が世界を救う」

表紙裏「政府やマスコミにあなたが抱くその『違和感』が身を守る! ニュースを見ていると、何だかモヤっと引っかかる。大富豪たちが大量に売り逃げる中、日本国民に新NISAで米国株? 被災地が苦しんでるのに外国に1兆円? 偽情報って誰が決めるの? 『デジタル・ファシズム』『日本が売られる』など数々のベストセラーを生み出した国際ジャーナリストが、『お金・人事・歴史』の3つから、違和感の正体と身を守る秘策を明かす!」

 

目次

第1章 災害の違和感―立ち止まれますか?

第2章 「戦争と平和」の違和感―お金は嘘をつかない

第3章 〈いのちは大切〉の違和感―虫の声が聞こえますか?

第4章 〈真実とウソ〉の違和感―先入観を外せますか?

第5章 〈民は愚かで弱い〉の違和感―未来は選べる

 

・2024年1月1日午後4時10分過ぎ。石川県能登地方を最大震度7地震が襲ったのに約90分後に設置されたのは「特定災害対策本部」だった。2016年の熊本地震の発生44分後には「非常災害対策本部」が設置されたのと大違い。岸田政権は当日夜22時40分に「非常災害対策本部」に格上げするも、会議は開かず。東日本大震災では翌日夜には激甚災害指定がされたが、今回は発災から10日経った1月11日だった。1月17日地方自治法改正案が国会に提出された。緊急事態と政府が判断したら閣議決定地方自治体を国の指揮下に置けるルールが策定された。太陽光パネルの廃棄物問題についてはほとんど報道がない。今や日本は国土面積に対する設置率が世界一になったのにもかかわらず。政府が持つNTT株の売却費で防衛費43兆円の一部を賄うとした岸田政権だがこの裏金スキャンダルの裏側でNTT法を改正しようとしているのも殆ど知られていない(2024年3月1日閣議決定)。

・1999年にイギリスのブリティッシュ・ガスが発見した宝、ガザ沖36キロ、水深603メートルのガザマリン油田にある天然ガスこそパレスチナ自治区にとって天から与えられた大きなチャンスだった。このガス田開発をめぐる新たな戦いの延長戦上に今回のガザ地区侵攻がある。国連はガザ沖天然ガスの価値を45億9200万ドルと発表し、2023年6月18日イスラエルパレスチナ・エジプト・ヨルダンと共にアメリカ主催の会議でガス田開発を一時的に承認し話し合いが始まった。これをひっくり返したのが10月7日のハマスの攻撃とイスラエルの宣戦布告だった。

・2023年7月28日、米国司法委員会のジョーダン委員長がバイデン政権がメタ社と密に連絡を取り合い、特定の投稿をフェイスブックとインスタグラムから削除させていた証拠をオンラインで公開した。これによると、フェイスブックには元FBI捜査官、NSAにCIA、」DHSなど、国の諜報機関からの天下りメンバーが大量に雇われていた。CDC(米国疾病予防管理センター)はフェイスブックの投稿を審査し、同所の推奨するワクチンを批判する投稿を報告させたり削除させたりしていた。このCDCが2024年2月5日に東京事務所を開設。医療班在日米軍基地と言ってよい。今や軍産複合体は検産複合体にアップデートされた。2024年2月27日ザッカバーグが来日し岸田総理と面談した時のテーマはSNS上のニセ情報対策だった。ナワリヌイ氏の死因は暗殺でなく自然死だったという調査結果をウクライナ国防省のブダノフ情報総局長は2024年2月25日発表した。「血栓で死亡した確認が取れた」と。