韓国で観客動員数500万人以上の大ヒットを記録したサスペンスアクション映画らしい。並はずれた記憶力と観察眼そして驚異的な集中力を備えた新人刑事ハ・ユンジュ(ハン・ヒョジュ)は、韓国警察特殊犯罪課SCU内で凶悪犯の行動監視を専門とするベテランのファン・サンジュン(ソル・ギョング)率いる“監視班”チームに配属される。そこには、ムードメーカーの通称“リス”(ジュノ/2PM)など、ユンジュと同じ特別能力の持ち主が集まっていた。チームは決して顔を明かさず、自分につながる証拠も残さない武装犯罪グループのリーダー、ジェームズ(チョン・ウソン)の追跡捜査を開始。捜査を通してサンジュンとユンジュは信頼関係を築いていく。しかしジェームズは抜群の頭脳と高度な戦略で彼らの監視の目をかいくぐり、犯罪を遂行。彼の手を止めるために、チームは総力をあげて捜査にあたる。
冒頭は地下鉄の中にいるユンジュがある男を尾行するところから始まる。同時並行でジェームズ率いる犯罪グループがビル爆破事件を仕掛けると共に銀行強盗をやってのけ強盗犯が捕まることがないよう万一の時が来たら逃走ルートを確保する作戦を実施できるよう準備して見事逃走に成功する。ユンジュの尾行はユンジュの記憶力と観察眼を試し観察斑チームに入る試験で見事合格をサンジュンから告げられる。強盗犯の逃走ルートを確保した太目の男が特定され居住地域を見張る監視班のメンバーに加わったユンジュのコードネームは「子豚」(子鹿のはずだった)。初日から女性として恥ずかしいミスをするが、これはお愛嬌か。監視任務の最中に若者が襲われる現場に出くわし、サンジュンから無視するよう忠告を受けても救出に動くユンジュを規則違反で厳しく注意される。ユンジュは監視班がチームで太目の男を監視し続けても太目の男が発見に至らないのは男がいつも監視カメラの死角に逃げていることにあることに気付き監視エリアの設定の間違いをサンジュンに伝えると、同時にコンピューター解析チームもユンジュと同じ結論に達していた。現場投入されたユンジュは運よく太目の男に遭遇し自宅マンションの一室を突き止め、生活のごみの中から次の犯行現場につながる重要な資料を見つけた。次の犯行場所が特定できたことから強盗犯の一味を一網打尽にしたが、影のリーダーだけ逃亡するのに成功する。リーダーを後一歩のところまで追い詰めるが、ユンジュと尾行を交代したリスが警察官に扮して身分証の提示を求めるとリスは犠牲者となる。ユンジュはリスの下に駆けつけるが、恐怖で足がすくんでしまう。監視班チームは一旦解散となるが、後日偶然リーダーを発見したユンジュが尾行を続け、サンジュンに交代すると今度はサンジュンが被害者に。ユンジュ一人がリーダーを追い掛ける。旧地下鉄のホームでユンジュがリーダーに掴まるのと同時にチームはリーダーを追い詰め、最後はサンジュンが訓練不足の拳銃射撃でリーダーに打ち勝つ。最後はインターポールが追い掛けていたリーダーと接触した謎の男をユンジュとサンジュンが空港で追い掛けるところでエンディング。ハン・ヒョジュの顔がとても美しく凛々しいのが最も印象に残った。