パイレーツ 失われた王家の秘宝 2022年 監督キム・ジョンフン

朝鮮太祖(テジョ)4年(西暦1395年)、筏船で漂流中のウ・ムチ(カン・ハヌル) を頭領とする盗賊達は、ヘラン(ハン・ヒョジュ)の海賊船に命を救われた。ある時、倭寇の船にムチたちが乗り込むが、期待した肉はなかった。が代わりに高麗の親衛隊の地図を手掛かりに財宝探しをしていることが分かった。李氏朝鮮を興した李成桂(イ・ソンゲ)に敗れたチュ・バン将軍はかつて王家の財宝を持ち逃げしどこかへ隠したが、その地図のようだった。地図が示す場所で偶然に見つけた象牙が本当の宝探しの地図だった。ヘランはこの先は海賊だけ船に乗せると言い、盗賊達は右腕のガンソプを含めてムチを捨て海賊に転身する。その夜、船上では酒盛りが行われたが、翌朝象牙が消えた。船まで泳いで象牙を盗み出したムチだったが、ヘランにやっつけられて事の顛末を告白するが、ムチは海賊の一人マギに騙されて盗まれてしまう。マギを探し出し高麗最後の王女を自称するヘグムを拉致して宝探しを再開するヘラン達だったが、海の中にある渦巻状態を潜り抜けて無数のグラゲと綺麗な熱帯魚が溢れる島に辿り着く。微妙な風が吹いていることに気付いたムチは鍾乳洞の入口を発見し奥へ進むと遂にお宝の一部を発見する。鬼の図があったが、マギがよく見るとそれこそが海図で宝の在処を示していることを発見した。そこに逆賊フンス達が現れ宝物を横取りしようと、ヘランやムチたちと激しく格闘する。ムチとフンスはかつて李成桂が起こしたクーデターの時にフンスが部下を残虐死させたことで、ムチはフンスに王になる資格などないと主張した因縁の間柄だった。島から再び船に戻ろうとしたヘランやムチだったが、途中でヘランの呼吸が限界を超え、海に沈もうとした時にムチはヘランに口移しで空気を送り込み、ヘランの意識を回復させて窮地を救う。と思いきや、そこに巨大な鯨が現れて船が沈没仕掛かるが、鯨の汐吹でムチとヘランが船まで吹き飛ばされて無事帰還(この辺りはもう無茶苦茶)。マギが見た海図はイナズマ島(韓国の言葉でポンゲ島)を示していた。稲妻が一日千回落雷し人が近づけない島だったが、マギは以前この島に行ったことがあった。マギは船長にしてくれたら島に行くとヘランに約束し船長の座を譲ってもらった。が嵐に巻き込まれるとマギでは船長は務まらない。ヘランが舵取りして全ての指示を再び下す。嵐の果てに辿り着いたのがイナズマ島だった。ムチは稲妻が落ち続ける島の頂上を一人目指す。そこにフンスが現れ、高麗の逆賊12臣(建国の12臣でもある)の槍のうち高麗最後の崔将軍の槍を抜くと、そこに金塊の詰まったと思われる大きな木箱が埋まっていた。同時にムチはフンス達に見つかり激闘に。同時にマギはペンギンが咥えた金塊を見つけ、その時、フンスの船はヘランの海賊船に向けて大砲をぶっ放ち、ヘランは船を奪おうと決起する。ペンギンが海に逃げマギが追い掛けると、島の絶壁の一部に鬼の顔の口の形をした入口があるのを偶然発見する。ヘラン達はフンスの船に乗り込み船を奪い、マギは入口に入ると、ペンギンたちの群れに守られた金銀の財宝を積んだ船を遂に見つけるが、ペンギンたちに袋叩きに遭う(もう捧腹絶倒もの)が、財宝を積んだ船でマギがフンスの船に乗り込んだヘランを始めとする海賊たちを救い出す。がそれもつかの間、海から火柱が立ちマギの船も巨大な津波に巻き込まれたかに見えたが九死に一生を得た。フンスとムチの一騎打ちも最後はフンスに稲妻が落雷しムチが勝利する。最後に船が皆を乗せ、皆の前でヘランがムチに熱い口づけを交わす。

ストレス発散に最適。それにしても海賊船だからとはいえ、皆が汚い衣服を身にまとっているのに、ヘラン(ハン・ヒョジュ)の衣装だけはいつも洋風の綺麗な衣服を身にまとい、赤い紅をつけ、化粧もばっちりで美しい姫のような船長姿でいるのは、ハン・ヒョジュのイメージ通りであるとは言え、あまりにファンタスティックだ。