宇宙は何でできているのか 素粒子物理学で解く宇宙の謎 村山斉

帯封に
*原子全体が野球場だとすると,原子核は野球ボールの大きさ。それよりさらに小さいのが素粒子
*目に見える星がガスを全部集めても,宇宙全体の重さの4%にしかならない。
*残り96%のうち23%は正体不明の「暗黒物質」。73%はさらに得たいが知れない「暗黒エネルギー」
*誕生後の宇宙は素粒子が飛び交う高温高圧の火の玉だった
*私たちの体は超新星爆発の星くずでできている
素粒子ニュートリノは毎秒何十兆個も私たちの体を通り抜けている
ノーベル賞を受賞した南部理論は,人間になぜ左利きより右利きが多いかを解明した!?
 
これだけで,読みたくなる本でした。
 
本の冒頭でも,宇宙というマクロの世界が,素粒子というミクロの世界の法則に支配されていることを表す「ウスボロスの蛇」(ギリシャ神話で世界の完全性を表すシンボルとされている)を紹介するところから始まり,この分野の素人をひきつけるに余りある本でした。ただ残念なことに,本の内容を紹介できるほどには正確に理解できたとはいえないため,
後日また読み返したい本の一冊です。