その女アレックス ピエール・ルメートル 橘明美訳

文句なしに今年最高のミステリー小説になると思います。面白いです。史上初の６冠の帯封につられて買いましたが、期待に沿うものと思います。英国推理作家協会賞、リーヴル・ド・ポッシュ読者賞受賞、「このミス」、週刊文春、早川書房、IN★POCKET１位全制覇とありました。

第１部、第２部、第３部と、それぞれアレックスが中心人物として描かれているけれども、全くその姿、行動の真の意味は別々で、しかし、すべてがつながっている。スピード感あり、読者の予想をある程度作者は早期しながら、しかし読者の予想を上回る想像力は、かなりうならせるものがあります。