悲しみのイレーヌ ピエール・ルメートル

本年度のミステリーの中で文句なしに一番面白いです。週刊文春ミステリーベスト10第1位ほか、コニャック市ミステリ文学賞ほか全5冠の帯封に釣られて買いましたが、これは納得です。その女アレックスもそれなりの作品だったとは思いますが、ミステリとしてのスピード感が構成は近年の中で抜群に切れまくっていると思います。タイトルのつけ方だけが唯一残念です。なぜならネタばれという批判を甘んじて受けなければならないと思うからです。でもそれを差し引いてもやはり抜群に面白いと思います。