増田尚弘(廃炉推進カンパニー最高責任者)は2016年5月24日、福島第一原発事故で溶けた600トンの核燃料(溶融炉心コリウム)が行方不明である事実を公表。しかし、溶けた核燃料を地底から取り出す技術を日本は持っていない(244P)。
日米原子力協定が2018年にひっそりと延長されるだろうと筆者は述べる。この日米原子力協定の中で、日本は「使用済み核燃料をそのまま保管するのはNG、プルサーマル発電(プルトニウムが燃料)や高速増殖炉で消費し続けること」という条件がつけられている。このため、日本は、使用済み核燃料は六ケ所村再処理工場で処理され、プルトニウムは国内のプルサーマル発電で使用されていることを証明しなければならない(247p)。それゆえ、伊方原発、玄海原発(いずれもプルサーマル発電)が再稼働の方向性に舵が切られている。高速増殖炉もんじゅが廃炉となった今、これしか方法がない。
これらのからくりをほとんどの日本人が知らない。世界中が注目しているのに。
という衝撃の内容です。かなり強引なまとめ方をしましたが、とても勉強になりますした。