2012年12月20日第1刷発行 2014年10月31日第3刷発行
上巻は神さまの時代(イザナギ、イザナミの天地創造からヤマサチと呼ばれたホオリ様が国を治めることになるまで)。下巻はひとの時代(仁徳天皇から推古天皇まで)。中巻はその間の神とひとの時代(神武天皇の即位から応神天皇の時代)。
イザナギとイザナミから、淡路島が生まれ、四国が生まれ、様々な神さまが生まれ、黄泉の国から戻ってきたイザナギが左の眼を洗うとアマテラスが、右の眼を洗うとツクヨミが誕生、鼻を洗うとスサノオが生まれる。アマテラスが天の岩屋に立て籠り、閉じ篭ってしまい闇夜になる。オモイカネが八咫(やがた)鏡と八尺(やさか)勾玉を作らせ、天の岩屋戸の前に置かれその前でアメノウズメが踊り出し八百万の神たちが笑い出すとようやくアマテラスが岩屋戸から出てきてしめ縄をめぐらせて世界に光が戻る。スサノオがヤマタノオロチを退治すると尾から宝剣が出て来て、これをアマテラスに献上。ひとつ草なぎの剣となる。スサノオはクシナダ姫と結婚し最初の子どもから六代後に生まれたのがオオクニヌシ。オオクニヌシがオオナムヂと呼ばれていたころ、因幡(イナバ)の白ウサギの話が登場。ご先祖様のスサノオが治める地下の国に旅立ったオオナムヂがスサノオからオオクニヌシと名乗って出雲の国を治めよと言われ国を治めていく。葦原中国(あしはらのなかつくに)が栄えると、天の高天原(たかまがはら)の頂から見下ろしていたアマテラスがタケミカヅチを遣わし、出雲の地に社を建てオオクニヌシを祀り、葦原中国の平定する。
アマテラスは皇太子ニニギを葦原中国に遣わし、高千穂の山(宮崎県)に天帝の孫ニニギが降り立つ(天孫降臨)。ニニギのひ孫が初代天皇となる神武天皇。トヨタマ姫がウガヤフキアエズを生み、叔母タマヨリ姫を妻として迎え、イツセ、イナヒ、ミケヌ、カムヤマトイワレビコの4柱の兄弟をもうけた。一番下イワレビコが神武天皇。イワレビコが東に進み熊野で宝剣を手に入れ、奈良石上神社に納める。神武天皇から12代景行天皇の頃に移り沢山の皇子がいる中でその一人ヤマトタケルが父から命じられて西国を治めると次は東に旅をして関東の地を押え、足柄山の山頂からオトタチバナ姫を思い出し涙しながら「ああ、わが妻よ、わが妻よ」と。これが転じて東をあずまというようになった。鈴鹿山まで戻ってきたが力尽き空に一羽の白鳥が飛んできた。
こんなまとめ方で正しいのか余り自信がないが、初めて古事記(入門編らしい)を読んだ。
どの国にも国の成り立ちに関する神話があるのだから、一度は勉強しておかねばならないと思いつつ、中々読めなかったので、良い機会だった。