いのちの証言 ナチスの時代を生き延びたユダヤ人と日本人 六草いちか

2017年1月30日初版

 

帯封「なぜ自分だけが生き残ったのか!? 差別の屈辱に耐え、家族や友人、そして恋人までも無残に奪われてしまったユダヤ人たち。ヒトラー時代のベルリンを生きた人々と、ユダヤ人を救った日本人たちの“いのちのつづき”。」、「生存者の多くは、あの凄惨な時代を生き延びることができたのは、自身になにか徳があったからではなく、偶然の積み重なりと感じている。そしてなぜ自分だけが生き残ったのかという思いに苦しむ。長い年月をかけて自問を繰り返す中で、自身にできるせめてもの任務は、語り部となることだと決意する人も少なくない。(あとがきより)」

表紙裏「ナチ政権下、ホロコースト時代をどのように生き延びたのかー。生存ユダヤ人と日本人たちの記憶と証言が70年以上の歳月を経て明かされる。生死を分けた一瞬の偶然。市民がなぜあのような非道に同調することができたのかという人間性への問い。そしてヒトラー政権の同盟国であった日本人がユダヤ人に助けの手を差し伸べた新事実・・・。ベルリンに暮らし、数年にわたって丹念に取材を続けた著者が、悲劇の時代に生きた人間の姿をありのままにつづる、渾身のノンフィクション。」

 

杉原千畝以外にも、悲劇と感動のドラマがたくさん埋もれていることを知る。当たり前といえば、当たり前だが、色々なことを学ぶには、やはりたくさん本を読み続ける以外にないと改めて痛感する。