妊娠の新しい教科書 堤治

2022年4月20日第1刷発行

 

帯封「対外受精を含む不妊治療が保険適用にー何が変わる?何ができる? 失敗しない不妊治療施設の選び方 『卵子凍結』は保険適用の対象外 43歳から始める不妊治療も 山王病院名誉病院長が教える妊娠の新常識 14人に1人が体外受精児」「妊娠成立の仕組みから不妊治療、生殖医療の最前線がこの一冊で分かる!・不妊に悩むカップルは5.5組に1組 ・企業も注目!プレコンセプションケアとは何か ・『着床』のカギを握る子宮内膜治療の最前線 ・大谷翔平選手も受けたPRP療法とは ・日本でも卵子提供の検討が始まった ・中絶・流産における『掻爬法』は世界の非常識 ・生殖医療が生み出した新しい家族のカタチ ・着床前診断『PGT-A』のメリットと課題」

表紙裏「いまや体外受精児は14人に1人にのぼり、世界有数の不妊治療大国ニッポン。しかし、妊娠率は世界最低レベルです。体外受精を含む不妊治療への保険適用で何が変わるのか?何ができるのか?皇后雅子さまのご出産時の主治医で、半世紀にわたり不妊治療の最前線にいる生殖医療の権威が分かりやすく解説します。」

 

はじめに

 世界最初の体外受精児が誕生したのは1978年イギリスで。世界で1000万人ほどの子どもが誕生。開発者はロバート・エドワーズ。

第1章 妊娠の常識が変わる

 45歳を過ぎると少なくなるが、年に1人か2人は48歳、49歳で出産されている。

 43歳から始める不妊治療がある。

第2章 妊娠成立の仕組み

第3章 不妊治療を受ける前に

    卵巣年齢を推定できるAMH(抗ミュラー管ホルモン)検査

    フーナーテスト 朝にセックスして当日精子が子宮まで到達しているか調べる

    抗精子抗体検査

第4章 不妊治療の現在地

第5章 生殖医療の最前線

    ERA検査(子宮内膜着床能検査)

    ALIC検査(感染性慢性子宮内膜炎検査)

    EMMA検査(子宮内膜マイクロバイオーム検査)

    PRP療法(多血小板血漿療法)

    着床前診断のための検査―PGT-A(着床前胚染色体構造異常検査)

第6章 拡張する生殖医療

    日本酸化婦人科学会は、健康な女性の場合の卵子凍結は推奨できないとし、日本生殖医学会は一定の場合に未受精卵子あるいは卵巣組織を凍結保存できるとする。

    2020年の生殖補助医療法で、卵子提供の場合、提供者ではなく出産した女性が母親、精子提供の場合、提供に同意した夫が父親と定められる。

    代理母、代理懐胎は日本では禁止。最高裁も国内法がないため親子関係は否定。

    死後生殖の問題もある。最高裁は認知を否定。

第7章 保険適用で変わる不妊治療

 

知らないことが多かったので、大変勉強になった。