2019年8月15発行
第1章 対数を理解するための指数 アメーバで指数関数のグラフを実感しよう!
第2章 対数と指数は同じものだった! 対数は、天文学者と船乗りを救うために生まれた
第3章 指数と対数の計算法則 指数や対数の計算をやってみよう!
第4章 計算尺と対数表を使って計算しよう! 常用対数表を使えば、むずかしい計算も簡単に
第5章 特別な数「e」を使う自然対数 金利の計算からみつかった不思議な数「e」
・ギターは弦の振動部分の長さを1.06倍にしていくことで音階を作っている。
一番短い「シ」を1.06倍すると「ラ#」、1.062倍すると「ラ」、1.063倍すると「ソ#」、1.064倍すると「ソ」、1.065倍すると「ファ#」、1.066倍すると「ファ」、1.067倍すると「ミ」、1.068倍すると「レ#」、1.069倍すると「レ」、1.0610倍すると「ド#」、1.0611倍すると「ド」、1.0612倍すると「シ」になる。
・大きな数を書きあらわすのに便利な「指数」、厚さ0.1ミリのコピー用紙を半分に折ると2倍の0.2ミリ、それをまた半分に折ると0.4ミリ、10回目で100ミリ(0.1×210)、23回目でスカイツリーより高い840メートル、42回目で月までの距離(38万キロ)より高い44万キロメートルに達する。指数を始めて用いたのはデカルト。指数と対数は同じもの。
・人間の感覚も対数が基準になっている(ウェーバー・フェヒナーの法則)。例えば10gのおもりを手に持っていて、それを100g(102g)のおもりにかえると、重さは10倍だが心理的には10倍ではなく2倍程度の重さにしか感じられない。
・log28=3(logは対数を表現、2が底、8が真数と呼ばれる)、23=8(指数)なので指数と対数は表裏一体の関係。
・ネイピアが対数を考案し、小数点をはじめて用いる。
・ガンジス川恒河沙=1052、阿僧祇=1056、那由多=1060、不可思議=1064、無量大数=1068
・パソコンのログ(由来や履歴をログというのはログ(丸太)ブックに由来)と対数のlog(ギリシア語の比を意味するlogosと数を意味するarithmosを組み合わせてネイピアが考案)は由来が異なる。
・ネイピア数eは、2.718281…と小数点以下が無限に続く数。ヤコブ・ベルヌーイが発見。もう一人のeの発見はオイラー。y=exを微分するとexのまま。オイラーには13人の子どもがいる。900本近い論文と何十冊もの本を残す。31歳で右目の視力を失い、64歳で両目の視力を失った。が口述筆記で以後も精力的に活動。
・高校時代の数学のことをようやく少し思い出した感じです。この本にもっと早くめぐり逢いたかったですね。