2022年3月24日第1刷発行
表紙裏「2021年夏に輝いたボランティアの人たちの特別な物語
・アスリートを支えるスポーツドクターを目指す若き医師
・南スーダン選手団とボランティア、ともに歩んだ1年9か月
・閉会式にも登場!スポーツをとことん楽しむ車いすユーザー
・聴覚障がいのあるアスリートと自転車金メダリストとの友情
目次
藤本華奈さん Great Race! 前を向く
須藤扶美子さん 今の私にできること
南スーダン選手団通訳ボランティア 1年9か月の絆いつまでも
堀川裕之さん 1964−2020 夢は続く
早瀬久美さん 「共生社会」を体現する
秋吉桃果さん 障がい者と社会をつなげたい
もっと知りたい東京2020大会
コロナ禍、延期、無観客…前例のない東京大会
平和への祈りをこめたスポーツの祭典オリンピック
ボランティアが支える大会
進化を続けるパラリンピック
パラリンピアンを支える多くの人々
データで見る東京2020オリンピック・パラリンピック
東京2020大会を支えた日本財団ボランティアサポートセンター
東京2020大会へ向けての歩み
日本の新しいボランティアカルチャーをつくる「日本財団ボランティアセンター」発足
ボランティアは、身近なところにある!
・最も凄いと思ったのは、ろう者の早瀬久美さんの活動だ。
早瀬さんは薬剤師の国家資格試験に合格しただけでなく、ろう者で日本初の薬剤師となった。それまでは「ろう者には免許を与えない」という法律だったのが法改正の署名運動がおこり220万もの署名が集まって法律改正されたためだった。夫の憲太郎さんもろう者だが、ろう学校の先生になる夢を持ち、2人は自転車競技を始めた。次第に頭角を現し、2人はで不倫ピックの自転車競技の日本代表に選出され、久美さんは銅メダルを獲得した。マウンテンバイク女子クロスカントリーレースでも再び銅メダルを獲得し、健太郎さんもスプリントで6位入賞した。3.11の巨大地震後は入院・外来患者にろう者がいると知るやボランティアに出掛け、西日本豪雨の時も被災地にかけつけた。ただこの時適切な指示が受けられないまま簡単な作業しかできず、ボランティア活動のやり方を変えようとした。2020のオリパラでボランティアの活動に取り組み、パラリンピック8日目には女子個人ロードタイムトライアル種目で10年来の友人の杉浦佳子選手が出場。50歳で全力を出し切った杉浦選手は金メダルを獲得した。2022年デフリンピックの自転車競技に夫妻は自転車競技の代表に内定している。