海があるということは 川崎洋詩集 選者・著者 水内喜久雄

2005年3月第1刷発行

 

帯封「海へ行こう 感じていよう 海を、そして人間を深く愛した詩人、川崎洋の作品を数多く収録しました。子どもたちから大人まで、すべての人に読んでもらいたい…そんな想いをこめて贈ります。」

 

いま始まる新しいいま

 心臓から送り出される新鮮な血液は

 十数秒で全身をめぐる

 わたしはさっきのわたしではない

 そしてあなたも

 

こちら側と向こう側

 柵っていったい何ですか

・・

向こう側とこっち側

向うで

出ていけ

こっちでは

やあいらっしゃい

だなんて

柵っていったい何ですか

柵のこちら側と向う側だなんて

 

素晴らしい詩が沢山詰まっている詩集です。こういうのを宝石箱っていうんでしょうね。

特に気に入った詩集の一部を抜粋してみました。