2024年4月1日初版発行
帯封「料理経験ゼロから、子どもが喜ぶ愛情たっぷりのお弁当職人へ! 仕事一筋な男のひとり親・奮闘記 ☆男4人でパンツは共有!☆おかずはフライパンから直食い☆3人分の学費で破産寸前⁉」
目次
はじめに第1章 シングルファーザー「えかろパパ」のリアル
第2章 料理を通して初めてわかった「失敗」と「学び」
第3章 上昇志向ゼロ!?悟り3兄弟それぞれの日常
第4章 親が仕事と子育てに押しつぶされないために
おわりに
子から父への手紙
・神経質な私が楽天的になった理由の一つに中学生だった長男くんのある一言があった。いう事を聞かない双子が腹立たしてて仕方なくずっと起こり続けていたとき、長男くんが誰に言うでもなく、ぼそっと呟いた一言。「結局、お父さんが一番子どもだよね」。人生で一番衝撃だった一言だった。言いたくないのに我慢し続けてきた言葉が遂に溢れ出てしまった、そんな苦しげな一言はあまりに本質を突いた一言でぐうの音も出なかった。この言葉で、言葉で謝ってもダメだ、行動を変えることでしか、子供達に申し訳なかったという気持ちを伝えることはできないと初めて感じた。
・それと次男くんの「冷凍食品はもうやめてほしい」との一言が、食に関心のなかった私が料理をするきっかけになった。
・仕事も家事も子育ても全力でやって、ある日突然電池が切れたかのようにダウンしてしまった。無気力状態から1か月程で抜け出した後、勝手に自責の念を感じて離婚を十字架のように背負って生きているだけではダメだ、目の前の子供達にちゃんと向き合わなきゃと思い、他の家事はほとほどにしてお弁当をはじめとする食事作りだけはしっかりするようになった。そして子供ももう大きいんだから何か手伝わせたらとの視聴者のコメントで家事分担を持ち掛けたら子供達が協力してくれるように。そこで「長男くん=料理係」「次男くん=猫のお世話係」「三男くん=洗濯係」という役割が決まった。
・最後の3人の息子たちの手紙は、泣かせます。