1話ごとに監督や脚本が違い、内容も1973年と現在が行ったり来たりし、しかも舞台が東側、ロシア、アメリカ、北朝鮮と目まぐるしく移るので、ストーリーを追うのが結構大変。ソビエトKGB時代の「セミ作戦」(洗脳により人間兵器を作り出す)をアメリカCIAが目をつけて「トレッドストーン作戦」として受け継ぎ、CIAのエレンとマットが「覚醒」した殺人マシーン化したセミたちを追い、ソビエトが開発した核兵器スチレット6を回収するというストーリーが基本。トラッドストーンは、1973年のベントリー(KGBから逃げた)、現在のダグ(アラスカ油田で働いていた)、ソヨン(北朝鮮の諜報員。ハン・ヒョジュ)、ヘインズ(コンビニ銃撃犯)ら。覚醒したソヨンはシン大佐に指示されてクォン大将を殺害。中国に単身で渡り封筒に入った書類を謎の女に渡すと、それは夫が家で見ていたスチレット6に関する資料だった。ソヨンは取り返そうとするが逆に腹を拳銃で撃たれ彷徨って村に辿り着き意識を失うが、村の医師に助けられソウルに戻る。が家族を人質に取られシン大佐の車を追尾し、ロシア人に成りすましてクラブの中にいた大佐に近づくと●。クォンは記者のタラに、核兵器の発射コードをユリから買いたがっている連中がいるので先にコードを入手してほしい、自分が殺されても娘のチャンミだけは助けてほしとタラに頼んでいた。タラはセバスチャン通じてユリに接触しようとするが友人を殺され、暗号通貨の暗証番号を入力して振込を完了してしまう。ダグは妻サマンサがCIAの指示で自分を洗脳していたことを聞かされ、妻が殺害した男を二人で始末し、怪しい男達と工場に侵入して薬品を奪おうとした際、銃撃戦が起きるが、その場にいたKGBの老女ペトラが逃亡しようとしたので、ダグは何者か知らないまま射殺した。マットはヘインズを連れて娘のいる家に行くと、そこにはヘインズを覚醒させた女がいたが、ヘインズはその女を殺してしまう。その女もCIA関係者だった。マットはエレンからヘインズ殺害を命令されるが、エレンに腐った組織の命令には従えない、トラッドストーン計画の廃止を遂行すると言って命令を拒否する。ダグを襲った男が何者かダグ自ら追跡すると、ダグの妻の殺害を口にしたので急いで家に戻って妻と逃走した。1973年のベントリーはKGBに拘束され、ペトラから薬物を注入されて洗脳され驚異の殺人マシーンと化したが、自分にされたことを思い出し、同僚を救出する動きに出ると、トラはベントリーを愛してしまったが故にKGBを裏切って協力する。現在の老女ペトラはかつて上司だったユリが富を独占して大富豪になった姿やアメリカのレイ議員と接触するのを目撃し、ユリの前に姿を現した。スチレット6を長年守り続けてきたペトラは、ユリが北朝鮮にスチレット6を売り飛ばそうとしているのを見て祖国の裏切りだと罵るが、ユリは組織を裏切ったのはペトラであり、スチレット6を守り続ける任務を与えたのはその罰だと言い、農場に戻って誇り高く最後まで自己犠牲の生き方を貫けと命じる。