バッテリーⅢ あさのあつこ

2010年12月15日初版発行

 

裏表紙「中学の野球部が活動停止となってしまい、巧と豪は野球ができない苦しい毎日を送っていた。ようやくはじまった練習で、先輩たち相手に試合をすることになると、二人は大活躍する。さらに、県内最強の中学校と試合を組もうというとき、巧と豪に注目があつまる。けれど、大事な試合を前に『最高のバッテリー』を目指す二人の関係になにかが起きていて…⁉ ますます目がはなせない少年たちの物語、第3巻‼」

表紙裏「マウンドに立ったピッチャーがキャッチャーを信じられんで、野球ができるか。ピッチャー・原田巧、キャッチャー・永倉豪、二人の『バッテリー』がついに、試合デビュー‼」

 

チームプレイの重要さを強調する監督に対し、巧は自分の球を使って試合をやりたいと思ったんじゃないかと監督に本音を言えという。それに対し監督はチームの為に自分に何が出来るかを考え行動する。チームの中の一人という意識を徹底したチームが強いんだと諭すと、巧は反抗的な態度を取らなくなったが、代わりに全国制覇の監督にしてあげるという。監督は3年中心の紅組と1,2年中心の白組に分けた紅白戦を行い、そこで巧と豪のバッテリーをデビューさせた。巧と豪の白組は赤組に勝利した。キャプテンの海音寺は全国大会4位の横手中から申し込みがあれば練習試合を認めていいと聞き、横手中のスラッガーを巧と豪のバッテリーで勝負させ、その気にさせようとした。巧は相手の選手が素晴らしければ素晴らしいほど、凄い球を投げる能力を持っていた。が豪がその球を取れるか不安を抱き、手を抜いた球を投げたために豪は巧に対し真剣に怒った。巧は横手中のスラッガー相手に今度対戦した時はパーフェクトで抑えると大口を叩く。正式な学校同士の練習試合でなく、野球が好きな者同士が集まった練習試合として横手中との試合が実現し、巧と豪は再びバッテリーを組んだ。