2011年7月15日初版発行
裏表紙「県内最強の横手二中との練習試合から1か月以上たったが、豪は巧の球を受けようとしない。二人で話すこともほとんどない。それは、試合中に起きたあるできごとのせいだった…。キャッチャーとして巧の球を受け止める自信を失くしてしまった豪だったけれど、横手の四番打者・門脇やくせ者打者・瑞垣ともう一度対戦することになって…!?『最高のバッテリー』を目指す少年たちの心がゆれる、第4巻‼」
横手二中との練習試合から1ヶ月以上経った。巧と豪はほとんど口をきかなくなり、二人ともレギュラーから外された。中学野球最強のバッター四番門脇秀吾との最初の勝負に勝利した巧と豪だったが、次の五番瑞垣俊二がバッターボックスに立ち、豪に揺さぶりをかけると、あっけなく二人は潰されてしまった。豪は巧の門脇を打ち取った球以上の球が来たら取れないと思うと、その先のバッターに集中できなくなっていた。瑞垣が豪に呟いた「おまえじゃ、姫さんのキャッチャーは務まらん」という言葉が豪に突き刺さっていた。豪は巧のキャッチャーを続けることに自信を失っていた。豪が巧を避ける中、チームの吉貞、沢口、東谷の3人が巧の家に遊びに来た。吉貞はキャプテンの野々村と監督の戸村からキャッチャーをやるように言われたという。吉貞は巧の前で豪に電話してそのことを告げる。3人が巧や青波を連れて公園で野球をやりに行くと、そこに門脇と瑞垣が現れ、吉貞に呼びされた豪もいる中で、門脇は巧に対して、再度横手二中との間で来年春に原田と再度勝負する、今度は中途半端でなく最後までやって完全に原田との勝負にけじめをつけると宣言した。