キム秘書はいったい、なぜ? 2018年(全16話) 脚本ペク・ソヌ、チェ・ボリム

ユミョングループの副会長イ・ヨンジュンを演じるのはパク・ソジュン。彼は超ナルシストで、イケメン、聡明、経営能力が高く、完璧な自分だけを愛するタイプ。そんな彼が唯一頼りにしていたのがパク・ミニョン演じる秘書キム・ミソ。ある日ミソが突然退職を言い出し、引き止めるためにヨンジュンは突然プロポーズする。相手にされないヨンジュンは親友のユシクからまずは恋愛から始めるべきだとアドバイスされ、退職祝いとして超豪華なデートに誘い、誰もいない夜の貸し切り遊園地、クルージング上の花火、最後に大きなぬいぐるみとネックレスをプレゼントする。翌日、ミソは友人の紹介でパク記者とお見合いする。社内のスポーツ大会が開催され、ミソの競演相手にヨンジュンは嫉妬する。オープン直前のアートセンターに2人が訪れると見学中に突然停電し2人の雰囲気は急速に良くなる。ミソは図書館のオープニングイベントとして有名作家モルペウスを招くことを計画する。ヨンジュンの兄ソンヨンが久しぶりに帰国するが2人は仲が悪い。ソンヨンは偶然出会ったミソが気になりだす。ミソの家でラーメンをご馳走してもらったヨンジュンはラーメン=愛の告白と誤解する。ミソを出勤前に迎えに行くヨンジュンの姿にミソは驚き喜ぶ。ミソはソンヨンがモルペウスだと知り、イベントに招くことに一歩近づく。ヨンジュンはミソに告白するために万全の準備をするが、ソンヨンとミソが親しげにしている姿を見て激怒し、イベントにソンヨンを呼ぶことに大反対する。理由なく反対されたと思ったら、翌日ヨンジュンがソンヨンを呼ぶことに急遽賛成した態度を見て、ミソはヨンジュンの気まぐれに付き合い切れないと思うが、直後にその理由を知り、再び2人の仲は急接近。ヨンジュンがミソにキスしようとして唇に触れた瞬間、ヨンジュンはイスに座ったミソを押しのけてしまう。怒りに震えるミソは、明日は有給休暇を取る。退屈な時間を過ごすミソの前にヨンジュンが現れ、自分が彼女に合わすと言って、彼女の希望を入れた普通のデートを楽しむ。ミソはパク記者に頼んだ誘拐事件の調査の結果、あの時、力になってくれた“お兄ちゃん”はヨンジュンではと思うが、実はソンヨンだったことを本人から聞かされる。事件の記憶を回復するためにミソがソンヨンと一緒に行動するのを見てヨンジュンは面白くない。ミソが同僚と研修合宿に参加すると、突然ヨンジュンも突然参加しペアで行動するゲームの際にミソとペアを組む。雨が降り出すとヨンジュンは自らのスーツでミソが濡れないようにしたり、バーベキューを楽しむ機会を逸した2人のために、ヨンジュンは自宅にミソを招き2人だけのバーベキューを計画し、いい雰囲気になったところでヨンジュンは再びミソにキスをしようと顔を近づけるが、再び拒絶反応が出てしまい失敗する。アートセンターの開館日、ブックコンサートでソンヨンは皆の前で事件の際に出会ったミソに運命を感じると語る。ミソはヨンジュンの母から呼び出されて誘拐事件の事を語る。母の言葉やヨンジョんのこれまでの態度から、探し求めてきたお兄ちゃんはソンヨンでなくヨンジュンではないかと思う。足首の傷跡が両足にあることを知ったミソは一体何の傷跡なのかひどく気になる。ミソは職場で最後の1個のキャラメルをヨンジュンに奪われるが、ヨンジュンがその夜に大量のキャラメルをプレゼントしてくれる姿を見て、ヨンジュンの優しさを感じる。ソンヨンに腕を掴まれた姿をヨンジュンに見られたミソは誤解されたくないと言って、ヨンジュンに本当の気持ちを打ち明ける。ヨンジュンはキスを交わそうとするが、やはり直前でビクついてしまう。がミソがヨンジュンに唇を重ねて遂にキスを交わすことに成功する。翌日2人は恋人同士になった後の最初の食事を祝おうとするが、恋人同士の関係と上司と秘書の関係が混在して何かぎこちない。それでもミソはソンヨンに自分の気持ちを正直に告げ、ソンヨンの気持ちを受け止められないと断る。ミソは自分の探し求めていた“お兄ちゃん”がヨンジュンではないかと考えて彼の母に質問するが、母は本当のことを答えてくれなかった。帰る際にソンヨンとヨンジュンの幼い頃の写真を目にしてミソは自分が探し求めていた“お兄ちゃん”はヨンジュンだと確信した。ヨンジュンは自分達の交際をミソの姉たちに納得してもらおうとして、ミソの母の誕生日に毎年出掛けていた恒例の潮干狩りにサプライズ参加し、一生懸命に認められようと努力する姿が認められて姉たちも理解してくれるようになる。ミソはある時、誘拐事件の全貌を思い出し気絶する。誘拐事件の犯人は自分達の手足を結束バンドで縛り、目の前で首吊り自殺をした。その姿を見せまいとお兄ちゃんが手をミソの引き、ミソに目を瞑らせて一緒に逃げたことを思い出す。ヨンジュンは自らが経験した辛い記憶をミソに味合わせたくなくて黙っていたことを明かす。ソンヨンは母から事実を聞かされるが、受け止めきれない日々が続く。ヨンジュンはミソが事件を思い出したことがきっかけで悪夢に苦しむのではないかと心配し、荷物を持って彼女の家を訪れる。ソンヨンからヨンジュンには記憶があると聞かされた両親はヨンジュンに記憶喪失のふりをした理由を尋ねヨンジュンは初めてその理由を両親に明かす。ミソと特別な夜を送ろうとしていたヨンジュンだったが、ユシクから緊急連絡を受けてフランス出張に旅出つ。一刻も早くミソに会おうと仕事をサクサクと終わらせて早めに帰国。ジアは友人がヨンジュンに彼女が出来た証拠として送ってきた写真から目聡く2人が付き合っているのに気付く。ヨンジュンはブルドーザーのようにミソを押しまくるが、ミソの父が靱帯損傷で入院する。ジアが2人だけの歓迎会にグィナムを誘いグィナムが節約する理由を聞いてときめく。遂に二人の関係は一線を越え、幸福な気持ちで出勤する2人。ヨンジュンの幼なじみの店にランチをしに行くが、女性が経営者でヨンジュンが5歳の時にプロポーズしたとか硬い蓋をヨンジュンが開けてあげる姿を見て嫉妬するミソを揶揄う。入院中のミソの父に挨拶したヨンジュンは父から交際に反対されるが、父の態度はポーズにすぎず、娘の幸せを誰よりも望んでいた。ミソの退職日が近づくにつれ、2人が交際しているとの噂が社内に広まり、ミソを嫉んで色仕掛けで玉の輿だとか酷い噂まで流れるが、そんな非難は覚悟の上でヨンジュンと交際したミソの気持ちを知り、ヨンジュンはミソを一層愛しむ。ミソはヨンジュンが愛ゆえに自分を手放そうとしてくれたことに感謝し、一番やりたいことを遂に見つけた、それはヨンジュンの秘書を続けることだと言い、退職しないと告げる。ミソの家でラーメンを作って一緒に食べようとした時にヨンジュンに結婚したいとプロポーズする。異議ないな?というヨンジュンに、突然ベッドの蒲団を剥いでミソの父が現れて異議を唱える。だが父は近くの屋台でヨンジュンと意気投合して婿と呼ぶように。翌日、ミソは同僚達に会社に残ると発表し、ポン課長やジアの3人で飲みに行き、泥酔状態になりヨンジュンに送り届けてもらう。両家の顔合わせが行われ、ヨンジュンの母は嫁入り道具や車を贈ろうとしたので、ミソは丁重にこれを断り、そんなミソの性格を皆が褒めて和やかに式の日取りが決まる。衣裳合わせの当日、仕事を優先して遅刻したり、かつて見合いの彼と行ったカフェに連れて行かれたヨンジュンはミソに嫉妬心を抱くが、ヨンジュンの心を傷づけたことをドレス姿で現れて謝罪する。素敵な新郎新婦の結婚式に親友のユシクが前妻と寄りを戻して出席し、秘書室の同僚のポン課長やジアにも彼氏が出来て皆幸せ一杯の姿で参加する(了)。