秘密の森(全16話)シーズン1 その1 2017年 演出アン・ギルホ 脚本イ・スヨン

脳の手術による後遺症で感情を失った検事ファン・シモクだが、情報提供者のパク・ムソンから連絡を受けて彼の家に向かうと、ムソンは遺体となっていた。シモクはテレビの修理業者カン・ジンソプが容疑者であることを突き止めるが、ジンソプは金品強奪は認めるものの殺人は自分ではないと否定し、真犯人は別にいると主張した。しかし法廷で検察が出した決定的映像から判決はジンソプを犯人と断定するものだった。ジンソプは冤罪を晴らすため嘆願書を妻に託して首を吊る。ムソンは検察の内部情報を伝えようとした矢先に殺されたことからシモクは事件を見直す必要を感じ担当者のハン・ヨジン刑事に会う。ムソンの最後の通話相手は次席検事だった。ジンソプが現場にテレビの修理に現れなければ、シモクが犯人にされていた可能性があった。カン・ジンソプは冤罪で、検察が証拠を捏造した可能性があるとヨジンはマスコミに情報を流した。シモクはイ次長検事に呼び出されると、内部監査で誰か1人は辞めなければならないが、次長は次期検事長になるのでシモクは部長として残すという。がシモクは黙っている代わりに次長席を求める。世間から厳しい批判を受けていたヨン検事の代わりにテレビに出演したシモクは捜査は自分が担当したと述べた上で映像に移ったのが被害者でなく犯人だと説明し、2ヶ月以内に真犯人を捕まえると宣言する。ムソンの母から殺される前日の夜に電話で脅されていたと聞き、更にその電話が西部地検の相談窓口からものだと判明し、シモクはその人物こそが容疑者だと疑い聞き込みを始める。ハンジョ・グループのユンボム会長が次長を呼び付け、次は失敗するなと忠告する。シモクの弱みを探そうとしていた次長だったが、ある日、シモクの中学時代に暴力問題があり自主退学したと報じられ白い目で見られる。次長とシモクの会話で切り捨てるのはソ検事となるが、それをソ検事は隣室で聞く。シモクは聞き込み捜査でムソンが最後に会った人物がヨン検事であったことを突き止める。シモクはヨン検事の父イルジェを訪ね、ヨン検事と父親や元恋人ヒョンチョルが事件に関わりを持っていないか当たりをつける。ソ検事はクォン・ミナという女性を探し、シモクもミナの部屋を突き止める。そこで高校の制服を見つけた。次長はヨン検事が父親を陥れた人間への復讐を考えるのでは?と疑い始める。次長の記者会見の最中、ヨン検事はシモクの執務室で女性がムソンに電話したことが何故分かったのか?と呟きながら何かを探す。ソ検事は就任式の最中に退席し、シモクはソ検事の跡を追う。ソ検事はクォン・ミナの店に出向き、彼女を待っていたが、出勤途中で逃げ出した。彼女の自宅を突き止めたシモクが部屋に入ると、ミナが衣裳棚から高校生だと分かる。かつてミナは次席の部屋から出てきたのをシモクは目撃しており、ムソンが掴んだ弱点が何かを理解する。次長と署長は元検事長を罠に嵌めたことで娘のヨン検事とヒョンチョルが事件に関わっているのではないかと疑い出す。ユンボム会長はパクと関わった者を始末するよう次長に命令していた。パク・ムソンが殺害された現場で再び事件が起きる。同時にシモクの携帯に一本の電話が入る。今度の被害者はミナだった。遺体だと思われたが、息を吹き返した。拉致現場は彼女の自宅近辺で彼女の爪が落ちていた場所だと突き止めたシモクとヨジンは、なぜ誰がシモクに罪をなすり付けようとするのか謎だと呟く。ミナは偽名であることが判明。そんな中、謎の男が警察に犯人を見たと通報する。その男は次長にも電話した。犯行に使われた刃物からはシモクの指紋が検出され、現場の痕跡はシモクの指紋だらけだった。次長はシモクに刺したのかと尋ねるが、シモクは否定した上で次長に、パク・ソムンから未成年者を次長が送られ、それをネタに脅されていると、今度はパク・ソムンが殺されたが偶然かと質問される。次長は罠だと気付きすぐに未成年者を追い返した、私は殺していないと否定する。そこに刑事が凶器からシモクの指紋が出てきたことやミナの部屋に刑事を誘導した理由や警察に通報があったことをシモクにぶつけるが、凶器に指紋が出たのは現場で再現をするために刃物に触ったからであり部屋に入った理由は刑事に既に説明した通りだと反論する。ミナが通う高校を突き止め担任からミナの本名はガヨンで行方不明になっていたことや生年月日が98年生まれであること、更に彼女がパク・ムソンの息子と同級生であることも知る。シモクを逮捕するか警察内部で意見が割れていたが、ヨジンが刃物にシモクが触ったのを目撃したと話をしたことで逮捕は見送られる。ヨン検事は犯人は自分でも元恋人でもないとシモクに言う。ガヨンに掛けた着信音がソ検事の着信音と同じだと気づいたシモクはソ検事の執務室にガヨンの携帯があると考えて探すが出てこない。そんな矢先、次長が検事長に就任した。ソ検事の尾行をヨジンと後輩刑事が行った結果、ソ検事が川に投げ捨てた携帯を確保し、科捜研に調査を依頼する。入院中のガヨンの救命装置を外しに謎の女がやってきた。パク・ムソンの息子ギョンワンにアリバイがないことに着目したソ検事は彼を犯人に仕立て上げようとする。ソ検事が携帯を川に投げ捨てたことをシモクが知っているとわかったソ検事は現場に本物のミナの携帯を残そうとした。がソ検事の行動を読み切ったシモクとヨジンは現場で携帯を携えているところを押さえ、ソ検事を緊急逮捕した。ソ検事は全て検事長の指示であり、殺したのは自分でなく検事長だと訴える。シモクはイ検事長の元にソ検事を連れていくと、検事長はギョンワンにもアリバイを偽装した軍幹部にも起訴猶予処分の指示を出し、シモクにはソ検事がどうやって携帯を入手したのか調べるよう命じる。ギョンワンから自白を取ろうと刑事たちが暴力を振るったことでヨジンは怒りを覚える。暴力を振ったこと自体よりも同僚がもみ消しができると考えて暴力を振ったことに我慢できない。シモクはギョンワンの件は人権派弁護士に任せようと提案する。