老いの整理学 外山滋比古

2014年11月1日初版第1刷発行 2022年8月10日第15刷

 

帯封「今こそ読むべき!『知の巨人』がのこしてくれた 80歳からを明るく、楽しく生きる方法 忘れれば頭はよくはたらく! 263万部突破の超ベストセラー『思考の整理学』の著者」「さあ!『華麗なる加齢』を 年の取り方がわからなくて、健康の失うのは悲しい。体力は衰えても、気力がしっかりしていれば、カクシャクたる人生を送ることはできる。『はじめに―生き生きと老いる』より 80代はこうして生きた!『知の巨人』の具体策

◇招待を断るな ◇八十代から始めた炊事 ◇ホメられるススメ ◇もの忘れを怖れず ◇怒りは新しい養生 ◇横臥第一、睡眠第二 ◇老年の苦労も心の糧…」

 

・ある社会学者が北欧で面白い調査をした、老人はいつ死ぬかという問題。結果は、誕生日の1カ月くらい前から死亡率が急速に低下し、当日は最低になる。誕生日が過ぎると、また急上昇する、誕生日を底に、V字型になるというのである。

・東京のある大学病院が病院寄席を開いて評判になった、治療の方法もないような病気に悩む患者を集めて週1回、落語を聞かせる試み。薬剤で改善しなかったデータが落語を聞くようになってよくなった。

・“風のように”読み、“風のように”考えれば、人間は一皮むける。

ロータリークラブの組織が面白い。一つの支部に同一業種の人がほかにはいないようになっているという。排他的に見えるがそうではない。同業者がいると遠慮が出て思うことを言うのがはばかられる。おしゃべりの会はメンバーが広く散らかっているほうが面白くなる。

カーネル・サンダースは60になって年金生活を始めるがとても暮らしていけない。おばあさんのこしられていたフライドチキンを再現、売ることを思いついてやってみて成功。20年間に世界で3千何百店のチェーンストアを持つ企業を育てた。年をとってからでも困難を乗り越えることは不可能ではない。