銀河 ニュートン式超図解 最強に面白い‼ 銀河がつぶれる! でかくなる‼ 銀河のすべてがゼロからわかる‼ 監修:江馬一弘

2021年3月15日発行

 

  • 銀河の姿を見てみよう 私たちの銀河は、渦巻模様!

第2章 銀河系の星と星座 明るく見える星は、だいたい近いところにある

第3章 銀河は衝突して進化る 銀河系とアンドロメダ銀河が、急接近中!

第4章 銀河がつくる泡 どこまでいっても銀河の泡

 

・天の川がmilky wayとよばれるのはギリシャ神話による。ゼウスはアルクメネとの間にヘラクレスをもうける。ゼウスは正妻ヘラの母乳をこっそりヘラクレスにのませようと、ヘラクレスに眠っているヘラの乳を含ませて思い切り強く吸わせると、びっくりしたヘラはヘラクレスを突き飛ばし母乳があたりに飛び散る。飛び散った母乳が夜空に輝く天の川になった(へー、それでmilky wayというんだ)。

・1等星よりも明るい星は全部で21個ある。そのうち11個は太陽から100光年未満の近距離に存在する。

・銀河系の形は、ゆるやかにたわみ、端のほうが上下に広がっている。

・銀河系とアンドロメダ銀河は猛スピードで急接近しており37億~38億年後に衝突を始めると考えられている。両者は60億年後に最終的に一つの巨大な楕円銀河になると考えられている。銀河が衝突しても星と星はまずぶつからない(全体で数個程度ぶつかるだけ)と考えられている。

・銀河と銀河を衝突させる黒幕がダークマターダークマターの集合が進むと、ダークハローとよばれる塊ができ、ダークハローの中心で星が誕生する。ダークハローも含めて考えると銀河系とアンドロメダ銀河は既に端の方で衝突が始まっているのかもしれない。

・宇宙は巨大な泡のような構造で満たされている。泡の膜に当たる部分に無数の銀河が集まっている。一つの泡の大きさは直径1億光年ほどある。

・2016年のNASAの発表によると観測出来る範囲だけで銀河は2兆個ある。銀河の泡に種が見つかった。初期宇宙の物質密度は濃いところと薄いところで0.01%しか違わなかった。この差が大規模構造の種になる。銀河の泡はダークマターの泡でもある。普通の物質はダークマターの大規模構造の内側に入り込み、普通の物質が特に高密度に集まった場所で星や銀河が誕生した。

 

銀河について、こんなに初歩的なところからわかりやすく解説してくれている本はスゴイ。このシリーズは結構好きだが、この「銀河」は、特に優れた入門書だと思う。