使う!論語 渡邉美樹

2010年8月31日第1刷発行

 

帯封「私は『論語』を体に叩き込んで生きてきた。-渡邉美樹 あなたの生き方に、孔子の知恵を」「『名著中の名著』これが、現代だからこそ生きる活用法! 渡邉美樹が『座右の書』として、ボロボロになるまで読み、使い込んできた『論語』。その一つひとつの言葉を実際にどう使ったのか、どんな時に活きたのか。歴史的名著に、今、熱い息吹を吹き込んだ本。」

表紙「人生あらゆる場面で『必ず役に立つこと』!◎器の大きな人と言われる人の共通点 ◎『想像するだけでワクワクすること』を目指す ◎何があっても揺るがない強い心をつくるには ◎仕事がどんどん楽しくなっていく法 ◎あなたもこの三か所が『人から見られている』」

表紙裏「『論語』はこんなに楽しく読める!-渡邉美樹 私は常に車の中やベッドの横に『論語』を置き、くり返し読んでいる。一行読むたびに、今日、自分のまわりで起きたことが頭をよぎる。そして、自分の生き方や仕事を振り返る。できなかったこと、至らなかったことを反省し、気に入った言葉は手帳に書き写して見返す。ここに書かれていることは、2500年経った今でも、その根本の部分は全く変わっていない。こんなに面白い『論語』の真価を知ってほしい-それが、私が『論語』の本を書く気になった理由である。」

 

目次

1章 なぜ、学ばなければならないか

2章 つき合う人を選ぶ

3章 “弱い自分”から今すぐ抜け出す

4章 最高に充実した時間

5章 悩んだときに

6章 自分らしい夢を実現するために

あとがき

 

「憤せずんば啓せず。悱せずんば発せず。一隅を挙げて三隅を以て反せずんば、即ち復せざるなり。」

 ―私は弟子が自ら求めないのであれば、教えない。うまく表現できずにもどかしさがつのっていないのならば、言いかたを教えない。たとえば、四隅の一つを教えれば、ほかの三つの隅のことを考えて応じるような者でないと、それ以上教えることはしない。

 

「子、四を絶つ。意母く、必母く、固母なく、我母し。」

孔子は「四つのもの」を絶った。自分勝手な心をなくし、無理を通さず、かたくなにならず、我を張らない。

 

「君子は諸を己に求め、小人は諸を人に求む。」

-君子は何事の結果も自分に責任を求め、反省する。しかし小人(自分の考えや意見を持たない人)は他人のせいにして、反省することはない。

 

「その以す所を視、その由る所を観、その安んずる所を察すれば、人焉んぞ廋さんや。人焉んぞ廋さんや。」

-その人の行為を見、その人の動機を見きわめ、その人の目指すところを知れば、その人の「人となり」は隠そうとしても隠しきれるものではない。

 

本気で論語を実践しようとする筆者の熱量が伝わってくるような書物です。