直感力を高める数学脳のつくりかた バーバラ・オークリー 沼尻由紀子訳

正確さが第1の集中モード思考(左脳)と大局的な拡散モード思考(右脳)を交互に利用することの重要性を指摘している(31p、239p)。

チャックを増やすことで直感が働き出す(64p)。
チャンキングの第1段階は、チャンクしたい基本概念に注意を集中させること。
第2段階は、チャンクしたい基本概念を理解すること。第3段階は、どんなときにそのチャンクを使えるのか確認すること。
チャンクとは一見バラバラな情報を意味や類似性などの点から結びつけた情報のまとまりを指す(67p)。

トップダウン式(全体像)とボトムアップ式(チャンキング)の両方が必要(72p)。

インターリープ(別種の勉強を挟み込んで学習を多様にすること)はチャンクを増やすことと同様に重要な学習法の一つ(87p)。

いちばん難しい問題を取り上げて練習する「意図的練習」を重ねれば、平均的な頭脳を高めて「天賦」の才能に恵まれた人たちの牙城に入り込むことができる(199p)。

比喩や具体的な類推を利用してチャンクを作成すると、そのチャンクは全く別の分野の概念と影響し合う(209p)。

ありのままの自分と、他の人とは「違う」特質に誇りを持ち、それをお守りにして目標を達成しよう(232p)。

弱い紐帯の強み」を発表したグラノヴェッターによれば、最新の考えを入手するかどうかは、親友ではなく社会的つながりの弱い知人の数から予想できる(242p)。

少し前に読んだ「要約力」に通じる、というか、それを理論的に発展させた本ということになりそうだ。