2015-01-01から1年間の記事一覧

論語 中国の思想9 松枝茂夫 竹内好 監修 久米旺生訳

一、学而 学びて時にこれを習う、また悦ばしからずや、朋あり遠方より来たる 二、為政 学びて思わざれば罔し、思いて学ばざれば殆し

「縮み」志向の日本人 李 御寧(イー・オリョン)

日本人がはじめて開発し、世界に送り出した商品は扇子であったー。卓抜な視点で日本人の「縮み志向」を鮮やかに描き、日本文化の本質や日本が工業化社会のトップに躍り出ることができた秘密を明快に分析する。「拡がり」に弱い日本的特性も指摘して、“数ある…

プリズム 百田尚樹

解離性同一性障害を少し勉強しようと思い、手っ取り早いところで、この小説を読んだものの、やはり相当理解しがたいものがある。自覚がないというのが本当に不思議。

新戦争論1 小林よしのり 2015年1月30日

本筋とはちょっと違うが、下駄をはかせる「自己啓発本」とは中々ユニークなネーミングだ。ところで、どんどんきな臭い時代状況になっていく中で、「覚悟」があるのか、を正面から問うているところには一部共感ができるが、やはり周囲の理解か誤解かは別とし…

挑戦的平和論 上巻 小林よしのり 2005年12月25日

第2章 戦後補償裁判の実相 第3賞 差別と自主規制の戦いから11年 第4章 イラク戦争の真実 第5章 慰安婦問題のその後、偽善の果て 第6章 福岡に玄洋社ありてアジアに臨む コンパクトながら現代にいたる問題は小林なりのいつもの視点で描いている。 ただ…

挑戦的平和論 下巻 小林よしのり 2005年12月25日

第8章 挑戦的平和論 西郷隆盛を引用して「正義」は「国家」より上位の価値であると言っていたことを紹介。カントについても政治の方を道徳に合わせることが大事であると指摘していることを紹介。その上で内村の非戦(反戦平和ではない)の視点の重要性を指…

差別論スペシャル 小林よしのり 1995年10月25日

差別と表現規制の問題に、マンガという切り口で描き出そうとする手法は斬新だった。

修身論 小林よしのり 2010年7月10日

盲導犬の犬権を守れ、というメッセージには純粋に共感した。 恋愛結婚、自由平等、平凡、魂を作る教育、いじめ、孤独に耐える、生命は至上の価値か?など疑問符がたくさんつく内容でもあると思う。

いわゆるA級戦犯 小林よしのり 2006年6月30日

靖国神社に合祀されている14人のA級戦犯。 処刑された人々 東条英機(陸相・首相) 広田弘毅(外相・首相) 板垣征四郎(陸軍大将) 土肥原賢二(陸軍大将) 木村兵太郎(陸軍大将) 武藤章(陸軍中将) 松井石根(陸軍大将) 獄死した人々 松岡洋右(外相)…

脱正義論 小林よしのり 1996年9月6日

「運動の功罪」を論じ、「日常生活に戻れ」というメッセージはそれなりに意味がある。古いが新しいテーマであることを再認識する。

茶の本 岡倉天心 (大久保喬樹)

NHKの100分de名著シリーズ。東京大学第1期生として学んだあと、文部官僚となり、日本美術行政を主導。西欧化一辺倒の時代にあって日本の伝統美術の精神性の高さを見抜いていた天心の考えは理解されずボストン美術館で東洋美術部門の責任者として仕事に従事…

戦争論3 小林よしのり 2003年7月25日

アメリカが行っている戦争が蛮行である旨の主張は共感する。しかしその先の論考はやはりアジテーターの匂いがぷんぷんとしてしまう。

戦争論2 小林よしのり 2001年11月15日

帯封「戦争は悪ではない。あの大東亜戦争も。この同時多発テロも。やらねばならぬから戦うのだ、と。今世紀100年の価値観を決定する歴史的超大作」「圧倒的な称賛と共感、轟々たる非難と嫌悪で日本中を騒然とさせた史上空前の問題作『戦争論』から3年4か月…

戦争論 小林よしのり 1998年7月10日

帯封「嗚呼、史上空前の問題作、ついに全貌を現す!戦後日本53年間の見えざる呪縛の鎖を断ち切る禁断の書か?それとも戦争の悪夢を喚び起す禁断の1冊か?戦争とは何か?国家とは何か?そして「個」とは?構想2年、制作1年、「ゴー宣」闘争最大にして最高…

大東亜論 巨傑誕生論 小林よしのり 2014年1月13日

「西郷隆盛の遺志を継ぐ者 玄洋社・頭山満の勇躍を見よ」(帯封) 当時の豪傑人気投票(明治41年冒険世界)で、乃木希典、大隈重信、田中正造といった面々を抑えて断トツ1位に選ばれたという。この本を読むまで名前すら知らなかった。 当時は知らない人がい…

国防論 小林よしのり 2011年9月5日

東日本大震災後の「自衛隊」の涙ぐましい地道な活動を丁寧に描いている。

天皇論 小林よしのり 2009年6月9日

「皇室」という言葉こそが正しいという。天皇の歴史的経過をはじめ、とても詳しい。 帯封に「戦争責任から雅子妃問題まで広まる誤解と無知を正す、最高の『天皇入門書』登場!」とある。

昭和天皇論 小林よしのり 2010年3月20日

昭和天皇に対する評価は百花繚乱だと思う。武蔵野陵に一度行ってみたい。第124代昭和天皇。大変な時代に生きた方だと思う。筆舌に尽くし難い。

平成攘夷論 小林よしのり 2007年7月15日

あえてオルグしているような本になっている気がする。現状認識として説得的な部分とそうでない部分が混在しているうえ、結構危険な言葉が使われている。摩擦回避の事なかれ主義をいまこそ捨てよ、「攘夷」の気概なき「友好」は単なる「隷属」にすぎないと知…

沖縄論 小林よしのり 2005年7月10日

沖縄の歴史問題を考え始める端緒になったことは事実。記述の正確さについてはすぐには検証できないが、熟考しなければいけないとの動機を与えてくれたとの意味においては、忘れ難い書である。

想像ラジオ いとうせいこう

野間文芸新人賞受賞作、キノベス!2014第1位、第2回静岡書店小説部門大賞第1位、プラチナ本OF THE YEAR2013第1位という帯封につられて買いました。 震災直後の生と死のはざまの中で聞こえて来る悲しみの声をいつまでもいつまでも我々は忘れずに…

後世への最大遺物 内村鑑三

内村鑑三が33歳の時にキリスト教青年会の夏季学校で行った講演録。 第1に金を遺していくこと。貯める力、使う力がないと、危険だとも戒める。 第2に事業。土木事業は永遠の喜びと富を後世に遺すと。 第3に思想。イギリスのジョン・ロックを例にし、でも当…

嫌われる勇気―自己啓発の源流「アドラー」の教え 岸見一郎, 古賀史健

「2014年で一番売れた本」という帯封につられて買ってしまいました。 アドラー心理学っていう言葉は最新ちょこちょこ聞くようになったけど、導入の書物としてはわかりやすく書かれている感想を持ちました。フロイト・ユングと並んで、アドラーという人は心理…

ネッスルは赤ちゃんの敵? ベルン第三世界研究グループ 訳者羅門三郎

衝撃的な内容でした。発展途上国では、哺乳瓶=殺人器具と断定する、研究グループの告発の書。かなり昔の本ですが、多国籍企業の功罪が見事に暴かれていると思います。法的な責任だけでなく道義的責任にまで踏み込んだ判決があるらしいので、今度探してみよ…

サムライ 評伝 三船敏郎 松田 美智子

「羅生門」を見た時に、すごい役者(三船敏郎)がいるもんだと思って、三船シリーズをもう少し見ようと思っていたら、ちょうど本屋にあった本。「世界のミフネ」となぜ呼ばれたのか、著者なりの視点から描かれているだろうとは思うが、それなりに良くわかる…

満願 米澤穂信

3冠に輝いた傑作短編集。このミステリがすごい、週刊文春ミステリーベスト10、ミステリーが読みたい、で堂々の第1位。第27回山本周五郎賞受賞作でもある。50ページから80ページの短編ものを集めた一冊だが、どれもこれも俊逸。インシテミルなど代…

新・戦争論 僕らのインテリジェンスの磨き方 佐藤優・池上彰

現代社会の国際情勢を学ぶ必要性、学び方の入門的書物というところだろう。

さよなら神様 麻耶雄嵩

2015年本格ミステリ・ベスト10の第1位に輝いた話題の書。小学生で、神様の、鈴木君が、小学校の関係者が殺害される事件の犯人を断言するところから始まる短編を集めたもので、設定自体は、なんやこれ?と思わざるを得ないものがあるが、最終章で、多少、救…

TOEIC TEST きほんのきほん 石井洋祐/カール・ロズボルド共著 目標~470点

今日、初めてTOEICを受験しました。さすがに初受験ですので、その前には、何か適当な教材に一通り目を通そうと思い、少し前に購入したこの本をざっと一読(CDも付いていて、TOEICの本番がどのように行われるかのイメージを持つことができて有益でした)して…

聞いて覚える英単語 キクタン YOEIC Test Score500 一杉武史 編著

「初受験対策に!」という帯封につられて買いました。適当に「ながら」で聞いていましたが、そこそこ役に立ったと思います。でも、結局、本格的な勉強とはほど遠く今週一週間で聞き直す(これ自体結構しんどかったんです)ので精一杯でした。いそがしい最中…