2020-09-08から1日間の記事一覧

寺山修司 ちくま日本文学 1935-1983

青蛾館より 猫目電球 全骨類の少女たち 書簡演劇 寺山修司は映画監督として認識していただけだった。 不勉強だったことを恥じる。歌人、劇作家として著名人だった。 その視点の斬新さ、というか、シュールな作風は、短編にも表出している。 「世界中の電球が…

男子の本懐 城山三郎

あの時代、軍部の独走を経済的に封じるために、金本位制を取り戻し、緊縮財政を貫こうとして、首相浜口雄幸(おさぢ)と蔵相井上準之助の、二人の信念を貫いだが故の、暗殺事件で命を落とすまでの、長編経済小説である。浜口が銃弾に倒れた直後の言葉「男子…