しらべよう!47 都道府県 郷土の発展につくした先人 ⑤産業 監修/北俊夫

2021 年2月初版第 1 刷

 

センジンファイル189 青森 菊池楯衛(1846~1918)

  青森をリンゴ王国へと導いた

 

センジンファイル190 埼玉 渋沢栄一(1840~1931) 

  日本経済の土台を築いた実業家

 

センジンファイル191 東京 相馬黒光(1875~195558)

  新宿中村屋をつくり食文化と芸術を広めた

  
センジンファイル192 静岡 山葉寅楠(1751~1916)
  浜松を楽器の町にしたヤマハの創業者。オルガンを分解し新しいオルガンを作ろうとするも初作は失敗。それでも音階と調律の研究に打ち込み 2 台目でオルガン制作を成功する。全国の小学校にオルガンが置かれ、遂に 14 歳の河合小市の活躍もあってピアノ第 1 号を制作。ゆくゆくは世界一のピアノ会社に発展。

 

センジンファイル193 愛知 豊田佐吉(1867~1930)
  世界一の性能をもつ自動織機を開発。豊橋で日本初の動力織機完成させる。その後世界一の性能を持つ自動織機を改良の末に生み出し、自動車制作部門を作り、豊田市にある今のトヨタの源を作る。

センジンファイル194 三重 御木本幸吉(1858~1954)
  世界で初めて真珠の養殖に成功。アコヤ貝の中で千個に一つ出来るかどうかの真珠。英虞湾(あごわん)でアコヤ貝を養殖するも一度は全滅。それでも研究を続け、遂にはエジソンから「驚くべき発明だ!」と絶賛され、今の三重の真珠養殖に繋がる。

センジンファイル195 奈良 土倉庄三郎(1840~1917)
  土倉式造林法で吉野の林業をさかんにした。2004 年、吉野山世界遺産に登録される。

センジンファイル196 島根 広田亀治(1839~1896)
  亀治米を開発。戦後、亀治米を作る人はいなくなるが、平成 7 年につくば市の研究所で種もみが残っていることが分かり、亀治出身地の安来市の荒島小学校で亀治米が育てられている。

センジンファイル197 福岡 井上伝(1788~1869)
  綿織物 久留米絣(かすり)の創始者。複雑な絣もようは動力織機では織れないため今でも手で織られている。弟子は数千人にものぼる。

センジンファイル198 大分 油屋熊八(1863~1935
  別府の町を有名な温泉観光地にした“別府観光の父”。亀の井旅館を始めると、看護婦を待機させ、お客に安心を与える。「地獄めぐり」を考案した人物でもある。

 

 半分近く知らない方々がいた。様々な分野で先人たちの努力の延長線に今があることを改めて知る。感謝の気持ちを忘れないようにしたい。