22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる 成田悠輔

2022年8月2日初版第4刷発行

 

表紙「民主主義が意識を失っている間に手綱を失った資本主義は加速しているー私たちはどこを目指せばいいのか?人類は世の初めから気づいていた。人の能力や運や資源はおぞましく不平等なこと。」

裏表紙「革命か、ラテか?経済と言えば『資本主義』、政治と言えば『民主主義』。勝者を放置して徹底的に勝たせるのがうまい資本主義はそれゆえ格差と敗者も生み出してしまう。生まれてしまった弱者に声を与える仕組みが民主主義だ。二人三脚の片足・民主主義が、しかし重症である。(本文より)」

帯封「言っちゃいけないことはたいてい正しい」「断言する。若者が選挙に行って『政治参加』したくらいでは何も変わらない。これは冷笑ではない。もっと大事なことに目を向けようという呼びかけだ。何がもっと大事なのか? 選挙や政治、そして民主主義というゲームのルール自体をどう作り変えるか考えることだ。 ルールを変えること、つまりちょっとした革命である。」

 

目次に入る前に「A.はじめに断言したいこと」「B.要約」(無意識データ民主主義=民意データに加えて目的関数を最適化する=(1)エビデンスに基づく目的発見+(2)エビデンスに基づく政策立案を提唱する)「C.はじめに言い訳しておきたいこと」を置いた上で、次に目次が来る、という構成がとても面白い。こんな本があってもいい。

 

第1章 故障(民主主義が劣化し、資本主義が独走する)

第2章 闘争

第3章 逃走

第4章 構想(生身の政治家不要論。無意識民主主義が民主主義の再生の処方箋。処方箋とは書いていないが、そういう趣旨に読める)

おわりに

 

各章・各項で重要な箇所がゴシックで書かれており、30分程度で、ざっと流し読みができる工夫がされているのも、うれしい。何となく頭の中でもやっと考えている事を言葉で表現している著者の才能は異才と言ってよいだろう。