地形を楽しむ 東京半日散歩30 内田宗治

2022年11月1日初版第1刷発行

 

表紙「てくてく、ぶらぶら、お気軽に。地形と歴史を感じながら。崖の端に伯爵邸 池に降りていた?階段 『陸軍』と書かれた埋もれた境界線 皇居・天守台から望む御殿や大奥があった地 玉川上水羽村取水堰とまいまいず井戸 菊坂付近の上と下 漱石と一葉 里山に残る羽村・山口の軽便鉄道トンネル群」「ちょっと半日 地形を感じに出かけてみましょう第1章 戦と城・事件の現場 第2章 大名・富豪の館と地形 第3章 里山的風景と渓谷を行く 第4章 丘の上と下の作家 第5章 水をめぐるドラマ」

 

第1章

1品川御台場・御殿山土取常 約30の大砲でペリー歓待を迎え撃つ 第3台場と、東海道を通行止めにした工事現場へ

時々子供を連れてよく見に行った。

2永田町・紀尾井坂 大久保利通暗殺。赤坂利休へ登庁途中 謎に包まれた馬車ルートを歩く

清水谷公園内にある大久保の哀悼碑はまだ見ていない。すぐそばを頻繁に通っていたことに驚く

八王子城跡その1 本丸跡 壮絶な合戦を曲輪の遺構で偲びながら本丸のあった標高450メートルの山頂へ登る

八王子城跡その2 御主殿跡 大手門跡から北条氏照の政治執務と宴の館の地へ 落城時に地で染まった御主殿の滝

5旧江戸城本丸(皇居東御苑) 大名の気分になって大手門から城内へ 天守や大奥がなくなった歴史の大舞台

6皇居一周その1(日比谷~千鳥ヶ淵) かつての入江の海から歩き始めて江戸と昭和の激動の歴史舞台へ

桜の季節に良く散歩する

7皇居一周その2(半蔵門桜田門) 江戸城内壕の造成の謎解き歩き 西からの攻めへの鉄壁の守りの半蔵門

最近は通らなくなった。写真を見る限りあまり変わっていない。

8渋谷公園通り・松濤 大正時代の地図を頼りに歴史散歩 衛戍監獄と鍋島家本邸付近を歩く

足をちょっと伸ばせば2・26事件慰霊像を見ることが出来たとは知らなかった。

新宿御苑多武峰内藤神社 江戸時代の内藤家ゆかりの地をめぐり水車を使った三菱鉛筆の創業時の工場跡へ

今でも時々行くお気に入りのスポット。

10明治神宮・春の小川歌碑 谷を流れる湧水のパワースポットと原野が森へと変わった植樹の中の小径

近くにいながらまだ行ったことがない。今度行ってみよう。

11六義園大和郷 「和歌の心」を具現したテーマパーク 台地上の池に水を引き込めた大権力者

2,3度行ったことがある。綺麗に整備された庭園だった。

12旧古河庭園霜降銀座商店街 大正ロマンの息吹と激動の時代を経た洋館 崖線を利用した典型的な大邸宅

まだ行ったことがない。

13自然教育園(目黒) 可憐な草、小さな虫からオオタカまで都心で生態系を実感できる希有な緑地

白金台を頻繁に利用していた時に足を伸ばしておけばよかった。

14庭園美術館。旧白金火薬庫軌道跡 アール・デコ様式の粋を尽くした美術館 山手線を横断していた廃線跡探しも

15小石川植物園・占春園 庭園と巨木の数々を愛でる歴史深い植物園 都心でひっそりと存在し続ける超穴場の庭園も

1度行ったことがある。

16絹の道 八王子市鑓水 横浜港へと生糸商人が行き交った峠道を行く鍵水商人の栄華の跡と資料館 

17多摩よこやまの道 多摩丘陵の尾根筋をたどる道 防人見返りの峠から古民家の公園へ

18小野路宿 峠を越えて5方向から街道が集まる 静かなたたずまいの宿場町

19羽村・山口軽便鉄道トンネル群 激動の昭和史をくぐってきた武蔵村山市里山に残る4つのトンネル 16から19は存在自体を知らなかった。

20奥多摩むかし道・廃線跡 廃線跡に興味がある人向け 人気の散策コースを寄り道しながら歩く 奥多摩には3度ほど行った。

21本郷菊坂 特異な地形の地から出火の明暦の大火 樋口一葉らの貧しい谷底での暮らしと名作と

22西片学者町・観潮楼跡 夏目漱石森鴎外の旧居 丘上の文豪と丘下の夭折作家とのつながり 近くを何度も通りながら全く素通りしていた

23玉川上水 桜橋から三鷹駅 武蔵野の林間の面影をもとめてそぞろ歩き 高射砲陣地跡への敗戦跡寄り道ウォーク 近くまで行ったのに寄らなかった。残念。

24玉川上水 井の頭公園付近から牟礼へ 太宰治入水時の光景を想像し、江戸幕府攻めを思い描きながら歩く ここも同じく、近くに寄った際に寄れば良かったと、少し後悔。

25滄浪泉園・野川・貫井神社 秘境ドーム漂う庭園と「はけ」を行く坂道 国分寺崖線沿いの野川上流、湧水散歩 知らなかった。

26お鷹の道と真姿の池湧水群 名水百選に選ばれた湧水だけでなく武蔵国分寺跡、養蚕農家、自然、地形の魅力も 都内に名水百選に選ばれている湧水があったとは知らなかった

27玉川上水羽村取水堰 特有の水事情が生んだ「まいまいず井戸」と土木遺産に認定の多摩川からの取水技術 標高126メートルの羽村取水堰だからこそ四谷大木戸まで水路を建設することができたそうだ。なるほど。

28玉川上水上流 旧堀跡と、みずくらいど公園 玉川上水河岸段丘をどう上がったか 森の中、深く掘られた区間の謎解き

29 隅田川水上バス お台場から両国 帝都復興の華、永代橋清洲橋など約100年前、欧米最先端技術で架けた橋めぐり

30隅田川水上バス 両国から浅草 ライトアップされた夜、個性が輝く隅田川五橋 すぐ脇を特急電車が走るすみだリバーウォーク

夜の水上バスは乗っていないが、昼の水上バスツアーには家族で参加。浅草で楽しいひと時を送ったことを思い出した。

 

懐かしい場所もあれば、まだ行ったこともない場所もあれば、知らなかった場所も結構あった。散歩好きの私としては一つずつ潰していきたいと思っている。