2020年6月15日発行
第1章 ながめて納得! 三角形、四角形、多角形の法則
あらゆる多面体に成り立つ「オイラーの多面体定理」
第2章 神秘の数「π」が生む円と球の性質 現代社会で大活躍する円と球
第3章 自然界や建築物にあらわれる曲線の美
高速道路は、やさしい「クロソイド」でつくられる
第4章 美にかくされた神秘の比「黄金比」 ダ・ビンチは、黄金比で絵をえがいた
第5章 伸び縮みさせて図形を調べる「トポロジー」
電車の路線図は、トポロジーでつくられていた
・垂れた鎖の曲線「カテナリー」がガウディ建築を生んだ。カテナリーはラテン語で鎖「catena」から数学者ホイヘンスが名付け、17歳でこの曲線が放物線でないことを証明し、62歳で数式を明らかにした。
・噴水の水が描く曲線は放物線。これを発見したのはガリレオ。
・正多面体は5種類しかない(正四面体、正六面体、正八面体、正12面体、正20面体、サッカーボール(正五角形12個と正六角形20個で構成))
・高速道路に採用されたクロソイドは別名オイラーの螺旋とも呼ばれている。
・黄金比(1:)が最も美しいという数学的証明はない。ユークリッドの黄金比の定義は、線分の全体:長い部分=長い部分:短い部分
・法隆寺の五重塔には白銀比(大和比 1:)が用いられている。
・トポロジーの考え方は量子コンピューターを進歩させる可能性を秘めている。
結構、数学ぽくなくって面白い読み物でした。