2017年6月10日発行
克子の意見は聞き入れられずSUVの車を購入することが決まる。光恵は加山の父に障害が残れば生活が一変しそうになるのを恐れた。可奈は寛が病院まで来るのにプレッシャーを感じ距離を保ちたいと考えるようになる。河島が自宅で倒れるとそのまま亡くなり、土地を相続した息子は売却するだろうから街路樹を守るためには道路拡張計画の反対運動をハナは実行に移すしかなくなり憂鬱になるが、市議を夫に持つ夫人を友人に持つ静江の協力を得たことで反対運動が具体化していく。光恵は加山の父を出来る限り看病することを約束する。SUVは大きくて克子は車庫入れがうまく行かず車を放置して家に駆け込む事件を起こす。夜間外来の担当を受け持つ久米川は風邪程度で夜間にやって来る患者の方が扱いやすいと考えていた。むしろ切迫した患者が運び込まれるのは迷惑だった。街路樹診断の仕事を受け持つ会社に勤める足立道洋は伐採反対運動を展開する婦人たちを刺激しないように現場から車で離れた。役所勤めの小林麟太郎は街路樹の根元に犬のフンが放置されているとの苦情電話が入ったことから現地で少しだけ片付けたが、途中で子供達の声でやる気が失せてそのままにしてしまう。三隅幸造はいつものように犬の散歩の際にクマが街路樹の根元にしたフンを放置した。潔癖症の道洋は湯気が立つ犬のフンを片付けることが出来ず、一本だけ街路樹診断を行わずにその場を離れた。加山光恵が健太をベビーカーに乗せて病院から帰る途中、街路樹が強風で倒れてきた。克子はSUVの車で母から迎えに来て欲しいと頼まれて車で移動した。街路樹が倒れて健太を乗せたベビーカーがひしゃげ健太は頭から血を流す。克子は自宅近くでSUVの車をうまく車庫入れ出来ず、再び車を放り出して家の中に駆け込み、道路の渋滞を引き起こす。健太を乗せた救急車は最寄りの病院に駆け込もうとするが、久米川は内科専門で外科手術を要する患者を受け入れるのは無理だと判断して拒否する。救急車は他を当ろうとするが渋滞に巻き込まれて身動きが取れない。小林麟太郎は街路樹が倒れ人が怪我したとの連絡を受けて現地に駆けつけるが惨劇の痕跡はなかったので少し安心した。足達道洋も会社から街路樹が倒れてベビーカーが下敷きになったことを聞き痛恨の思いを抱く。反対運動を煽った静江はハナに電話して何も知らないとシラを通して何も答えないようにと釘を刺した。