暴力団の組員を父に持つ高校生のユン・ジウ(ハン・ソヒ)は、学校でいじめられ、17歳の誕生日にクラスメートをやっつけて自主退学する。久しぶりに父から連絡があったジウは父ドンフンに八つ当たりし、父は娘を心配して家に帰って来た。家の玄関の扉に鍵を差し込んで扉を開ける寸前に、背後から男が近づき、娘を守ろうとして扉が開けられないよう必死に扉のノブを抑えていた。ジウが覗き窓で外の様子を覗き、父が射殺されるのを目の前で目撃する。犯人の手掛かりがなく捜査は打ち切られ、ジウは父の親友で暴力団のボスのムジンに犯人を探すよう訴えるが、聞き入れられない。ジウは目撃者探しのビラ配りを続けていたが、ムジンから組員を鍛えるための男だらけの訓練場に連れて行かれた。復讐心を燃やすジウはここで力をつけて大会で優勝する。が決勝で敗れたガンジェから逆恨みされ、薬を盛られて襲われるが、父の骨壺が割れた破片で男達の急所を狙い、ガンジェはボスから追放される。数年後、ジウはムジンからオ・ヘジンという名前を貰い、父殺害に使われた警察の銃を受け取り、犯人を見つけ出して殺せ、何があっても我々が守る、だが裏切れば殺すと言われて復讐劇に走る。オ・ヘジンとして警察に入り、犯人と関係があると思われる麻薬捜査隊に異動した。へジンのパートナーはピルト(アン・ボヒョン)だった。当初、麻薬組織撲滅の作戦を台無しにされたヘジンを嫌い、冷たくしていたが、新薬を売りさばく“マンゴー”と呼ばれる社長を賭博場で捕えるため単身で次々に護衛ヤクザを打ち負かす姿を見て驚く。社長が隠し持っていた新薬を卸していたのは組織を追放されたガンジェだった。麻薬班はマンゴーはフェイクでムジンに狙いを定めていた。へジンは携帯電話を没収されていたためその旨伝えられず、麻薬工場の貨物船に潜入。ピルトがムジンのいる場所に突入した瞬間、誰かが発砲して船内に火の手が上がり、ムジンは脱出に成功する。捜査チームのチーム長チャ・ギホは、かつて若い捜査員を失い、ムジンの麻薬組織解体のため何年もムジンを追っていた。ヘジンはムジンに連絡を取り、へジンのホテルにつけられた3か所の監視カメラの場所と現場で父を殺した銃を発砲することで緊急事態を知らせた旨報告した。ガンジェはかつての訓練場に現れ、トンチョン派の構成員を大勢殺害し、現場に放置された銃は国立科学捜査研究所に回され、消したはずの銃の型番が割れた。一方、へジンが訓練場に駆けつけると、訓練場の惨状は酷いものだった。チーム長はヘジンがチームへ来てから情報が漏れていると感じ、ピルトにへジンから目を話すなと命令する。チーム長の罠にかかったへジンは、チーム長の近くにムジンの右腕チョン・テジュ(イ・ハクジュ)がいたことから疑いを抱いた。その矢先、鑑定結果からチャ・ギボの元部下ジュンスの銃であると判明。捜査チームはマンゴーを囮として釈放し、彼を尾行するヘジンと彼女を尾行していたピルトは、マンゴーの跡をつけると、ガンジェと接触した現場を目撃するが、これはガンジェの罠で、2人はガンジェの手下に襲われ、囚われてしまう。ムジンも同じ頃ガンジェの手下に襲われ、反撃して難を逃れるが、ガンジェは手下に電話し、その電話に出たムジンに対し、へジンを捕らえた画像を送り、へジンを殺すと伝える。ガンジェはヘジンの右足をナイフで刺し、車に手錠で2人を繋いで車ごとプレス機に入れて車が潰れる前に間一髪、ムジンが駆けつけへジンを救出し、へジンは命がけでピルトを救出した。ピルトはへジンを信用し始めた。ムジンはガンジェが捕まると、へジンの正体がバレることからへジンの海外逃亡の準備をし、へジンに警察を抜けるよう命じるがへジンは命令に背く。チーム長はヘジンの着信発信の監視を始める。ヘジンはマンゴーを脅しつけガンジェの居場所を吐かせるが、ガンジェはチーム長に電話で“ムジンを逮捕させてやる代わりに自分を逃がせ”という。ムジンは右腕のテジュを残しガンジェの元へ向かうが、そこには麻薬捜査隊が張っていた。ガンジェとムジンとの死闘が始まり、ムジンはガンジェを何度もナイフで切りつけた。ガンジェは隠し持っていたナイフでムジンに何度も突き刺すと、そこにヘジンが現れる。ガンジェに銃を向けるが、ピルトが現れ、へジンに銃を降ろせという。一方でガンジェに刺されたムジンはその場を逃げ出すが、チーム長に銃を向けられる。そこにテジュが現れてムジンを逃がす。ガンジェが自分の正体をバラしそうになったため、へジンはガンジェを射殺した。ムジンは寺に身を隠し、ガンジェの悪夢に魘されたヘジンはピルトが部屋に訪ねて励ましてくれた。ガンジェにはかつて薬を飲まさせてレイプされそうになり意識を失わないように腕にナイフを刺して意識を保った過去があることをへジンはピルトに明かした。ピルトはへジンが捕まえたい奴とはガンジェのことだと誤解する、ヘジンの部屋に封書が届く。中には警察官姿の父ソン・ジュンスの名札がついた写真が入っていた。チーム長がかつてトンチョン派に殺されたと言っ元部下の名前だった。ムジンに呼び出され寺を訪ねたヘジンは父は警官だったのか聞くと、ムジンはチーム長が送り込んだが我々に寝返ったと答える。名前を2つ持っていたのはヘジンだけでなく、父もドンフンとソン・ジュンスの2つの名前を持っていた。ヘジンはチーム長に会いに行くが、既にチーム長は刺されて倒れていた。へジンは息も絶え絶えのチーム長に父を殺したのかと詰めると、チーム長はジウだと気付き、あいつは最後まで刑事だった、ムジンを悪魔だといい、父の手紙の入ったリュックごとジウに託した。リュックの中には父が警官としてムジンに潜入捜査をしていたことを示す数々の証拠が入っていた。真実を知ったジウは、自分で自分を殴り付け、胸に彫った組の印を示す刺青を焼き消す。チーム長は命を取り留め、テジュはヘジンがチーム長から真実を聞いたかもしれない、殺すべきだとムジンにいう。ムジンはガンジェ殺害の容疑で指名手配され、へジンは男達やテジュに襲われるが、いずれも倒す。ムジンは警察に出頭し、へジンが警察署に戻ると、無罪を証明しに来たと言う。ムジンがガンジェを刺した証拠のナイフを処分したことをへジンはムジンに伝え、同時にへジンの通話記録からムジンとやり取りしていることや犯行現場から逃走した車の車両ナンバーがへジンの警察車両であることを突き止めた捜査チームは、ヘジンを緊急手配するが、直前にヘジンは警察署から逃亡する。ムジンはへジンを信じてよいか判断がつきかねたが、テジュの死体が届けられると、自分を助けたのは自分を殺すためだと確信する。ヘジンはピルトに捕えられ拘束され、チーム長を刺したと疑われた。ムジンは弁護士を使ってヘジンに自分のところに来させるよう指示し、怪我をしている彼女をまずは病院に連れて行かせ、以前へジンが助けた看護師に助力を得てヘジンは病院から逃げ出す。ピルトは意識が戻ったチーム長から、ヘジンは殺されたソン・ジュンスの娘で、復讐のためムジンに騙されて彼の手下になったと聞かされ、ヘジンが逃げたと聞いてピルトはへジンを追跡し、車に乗せて海辺の小屋へ連れて行く。ピルトは妹に薬を売り付けて殺された過去を持ち、相手を見つけたら殺してやろうと長年思い続けていた。ピルトは1人で背負わずいつでも俺を頼れと優しい言葉をかけ、2人は唇を重ね、身体を重ねた。ピルトはへジンにムジンを一緒に捕まえよう、父が出来なかったことを成し遂げようという。ムジンは当時のことを思い返していた。自分を信じた者を裏切ったことは一度もなかったムジンは、ドンフンが警察のスパイだと気付き、彼が拳銃まで隠し持っていることを知ったため、その銃でドンフンを殺害した場面を思い返していた。海辺で朝を迎えたヘジンとピルトは警察に戻る。車の中でピルトは再びへジンにどんな目に遭っても俺が隣にいると微笑む。するとバイクに乗った男が車の横に停車してピルトを射殺する。へジンはピルトの銃を取り出し、その場を立ち去り、単身でムジンのアジトに乗り込み、男達を次々と倒し、ムジンの部屋で死闘を繰り広げた末、ムジンを殺害する。復讐を終えた彼女は、両親の墓に花を供え、ピルトの妹の墓参りをする。