夫婦の世界(全16話)その1 2020年 脚本チュ・ヒョン

愛する夫と息子に囲まれて幸せな日々を送る女医ソヌ(キム・ヒエ)は、ある日出張帰りの夫テオのポケットに女性物リップクリームが入っていたのを見つける。夫のマフラーには別の女性の茶髪の毛がついてたり、更には夫の帰宅時間が1年前から午後5時だと女性秘書から聞かされ不信感が募る。女性秘書を新たに付けたこと自体も聞かされておらず秘書との関係を疑い、夫の携帯を見たことを同僚に相談すると、やり過ぎ・思い過ごしだと言われるが落ち着かない。午後5時退社後の夫の行動をつけると、夫は義母の入院する病院に向かった。毎日母の見舞いに来ているという夫をその場では信じたソヌだったが、ナースから正月以来の見舞いだと聞かされて再び疑心暗鬼に陥る。夫と一緒に招かれた個展に出掛けると、お手伝いの中にソヌが診ていた患者ヒョンソがいた。彼女は彼氏からDVを受けていたが、ある時ソヌが近くにいながら助けることなく立ち去ったことをソヌは謝罪した。彼女と話をしているうちに夫に女の影を感じることを口にし、睡眠薬を欲しがっていた彼女に処方箋を渡す代わりに、夫の浮気の証拠入手を頼む。ヒョンソはソヌの夫を尾行し、夫の行先のマンションの場所を突き止めた。マンションから出て来たテオが女と一緒にいるのを見てソヌに報告。ソヌは息子が準備していた父親の誕生日プレゼントを取りに行った出先でこの報告を受けショックを受ける。後日ヒョンソから夫が車のトランクに何か隠したと聞き、トランクの中を探すと、夫の秘密の携帯が出て来た。起動させると、若いダギョン(ハン・ソヒ)とツーショットで写った写真が多数あるのを知る。更に同僚・友人と思っていた人がメールで皆夫の不倫に協力していたことを知りショックを受ける。ソヌは当面浮気を知らないふりをすることにした。ある日、ダギョンが微熱続きでソヌの診療を受けに病院に来た。尿検査の結果、ダギョンの妊娠が発覚。ソヌはヒョンソが自宅で彼氏からDVを受けているのを現認し、彼氏に対し異常な暴行を繰り返す原因が複数の精神病にあることを告げ、いつでも精神科に強制入院させられると仄めかしヒョンソを助け出す。ソヌの周辺を調べると、テオはソヌに無断で家を担保に融資を受けたり、息子の保険にまで手を付けていたことが発覚する。テオの母が亡くなり、葬儀の際に会場から抜け出したテオをつけると、彼が車の中でダギョンとキスしている姿を見て更にショックを受ける。ソヌはヒョンソをダギョンの隣の部屋に転居させ証拠を入手しようとした。ソヌはある時、市の有力者の妻の診察をした。夫が浮気相手から性病を移され、それを妻が移された旨診断するが、後日妻は夫とは離婚しないと聞く。深夜に家を出たテオの行先をヒョンソに調べさせたが、ヒョンソの元彼にバレてしまい、ヒョンソを夫の浮気の証拠を掴む為に利用したとして元彼から脅され金を要求される。ソヌの隣に住むテオの友人ジェヒョクは、心が揺れるソヌに度々優しい言葉を投げかけ花を贈った。ヒョンソと連絡が取れなくなって心配したソヌだったが、久しぶりいヒョンヒから電話を貰った。ヒョンヒは顔に痣だらけの姿でダギョンの部屋に現れ、堕胎する決心をしたことを告げると、ダギョンは不倫した相手の子だと打ち明け。不倫相手の妻は全てを知っても離婚しないと言った。それらの会話はソヌにそのまま伝わった。ようやく証拠を得たソヌは家族に嘘をついて、ジェヒョクと食事をする。ジェヒョクはこういう形の復讐も悪くないと言いながらホテルのルームキーを差し出し、断るのも自由と言ってレストランを出る。ソヌはジェヒョクの部屋に訪れ情事に及ぶ。ジェヒョクの妻は夫の車がホテルの駐車場に止まっているのをGPSで知る。一方、ダギョンがテオの家に現れ。子どもを堕したので別れようと言ってその場を離れる。ソヌは2人の関係をジェヒョクの妻イェリムにどちらから話す?と投げかけ、自分が言わない条件としてテオの会社の財政状況やテオの個人通帳の状況を報告するよう求めた。朝帰りしたソヌの姿を徹夜で起きていたイェリムが目撃し、テオもホテルから帰ってきた領収証を見る。家庭サラン病院に精神科医のキム・ユンギが皆に紹介されるが、彼とはホテルですれ違っていた。ジェヒョクは会社が破産状態であることを教え、個人の資産状況は違法なので報酬を求め、同じ部屋で明日待っていると伝えた。ソヌは弁護士と打合せの場に行き、ジェヒョクの待つ部屋に行かなかったが、ジェヒョクがソヌの家を訪ねてきて3億2000万ウォンを手にするために再びソヌに取引を持ちかけてくる。弁護士からは数週間はバレないようにと助言される中でジェヒョクなら即名義を変えられるしバラすこともできると揺さ振られて迷うソヌは、新しくやってきたユンギ医師から未治療のストレス症候群や自害があるのでは?と質問される。再びヒョンソの彼氏がソヌの前に現れ、処方箋と引き換えに夫の尾行をさせたことを付け加えてバラされたら医師の地位がなくなるだろうと改めて脅しあげる。ソヌは塾帰りの息子を迎えに行くことも出来ず、一人で屋台の酒を飲み、更にかつて両親を事故で失った記憶が蘇り、雨の中を走行する車に轢かれそうになるのをかつての同僚が救う。元同僚に話をすると、これ以上は危険だとストップをかけられる。チェオクからダギョンがテオと別れて実家に戻ったと聞き、ソヌはテオを連れてダギョンの実家を訪れた。直前にテオへの投資主はダギョンの父だとジェヒョクから聞いたソヌはダギョンの両親の前で2人が不倫して妊娠までした事実やそんなテオに騙されて支援させられていることを全てぶちまけた。ソヌはテオの財産を差し押さえることに成功し2人は離婚。ソヌは親権を勝ち取った。2年が経ち、テオがジュニョンに近づいてはならない期間が過ぎ、テオは映画制作者として成功してコサンに戻り、再びジュニョンの前に現れた。テオはダギョンと共に暮らす新居でのホームパーティーに呼ぶため招待状を大勢に送った。ジュニョンは好きな野球選手が来ると聞き、バットにサインを貰うためにソヌに内緒でホームパーティーに参加する。それをソヌが知りジュニョンを連れ帰るためにテオの家にユンギ医師と顔を出すと、会場は凍り付く。ジュニョンをようやく見つけてユンギ医師の車で一緒に帰ろうとするが、ジュニョンは父が新しい家族を優先しているように見え、母はユンギ医師と親しくしているように見え、心中が穏やかでない。ソヌの自宅の窓ガラスに何者かが石を投げ付けたり、不審な手紙が届く。そんな中、両親の離婚は自分のせいだと自責の念に苦しむジュニョンにユンギはカウンセリングを始めていた。病院でジュニョンの姿を見たソヌがそのことを知り、自分に余裕がなくなっていることに気づく。ジュニョンは愛情を求めているとのユンギ医師のアドバイスに沿って父親テオに会わせることを認めたソヌだったが、ジュニョンがテオの家で食事をしている最中、自宅の窓ガラスを割って侵入してきた不審者から首を絞められるなど強い暴行を受ける。警察が駆けつけると犯人は逃走し、ユンギ医師も駆けつける。ジュニョンはテオの家に泊まっていいかとソヌに電話し、ソヌは家の事情を話すことなく理解を示す。ジュニョンはソヌが心配でテオに連れられて帰宅するが、ソヌの怪我や窓ガラスが割られているのを見て驚く。偶然テオがソヌを病院から追い出す計画を立てていることを知ったヒョンソはソヌにそのことを知らせ、隣のイェリムからテオがソヌの家を昼間見に来ていたことを聞かされ、一連の不審な動きにテオが絡んでいると感じたソヌはテオの会社に乗り込んで猛抗議する。不審者の正体はテオが雇ったヒョンソの元彼だった。1年間刑務所に服役した恨みも重なっていた。女友会にソヌが参加したいと申し出、メンバーの過半数の同意は絶望的のはずだったが、なぜかダヒョンが賛成に回りメンバーになる。ソヌはダギョンに女友会に入った目的は、テオがストーカーをしていることへの警告の意味だと教える。