セレブリティ(全12話)その1 2023年 演出キム・チョルギュ 脚本キム・イヨン

インフルエンサーのソ・アリ(パク・ギュヨン)がセレブの仲間入りをする裏技を皆さんに教えますと語り、ドラマが始まる。化粧品の訪問販売員として好成績をあげるソ・アリは、超セレブのシヒョン宅を訪れ、高級品に囲まれた生活を垣間見る。一方、トップセレブのビニマムとワン・ローラとの間で舌禍事件が勃発し、他のインフルエンサーに波及する。ある時ソ・アリがブルガリで買い物中、かつての旧友オ・ミネと再会し、セレブのパーティーに誘われる。高校時代のミネは冴えず、アリからバーバリのお古を貰って喜んでいたのに今ではセレブとして成功していた。アリは当初参加するつもりがなかったパーティーに、服の修繕を仕事にしている母から勧められて客から無断で素敵な洋服を借用して参加する。ミネは著名なインフルエンサーにアリをアイビーリーグ出身で両親が金持ちだと紹介する。そこにシヒョンがチェヒを伴って現れ、チェヒがアリの洋服を見て、アリがシヒョンのサンローランでしょ、どこで買ったのかと尋ねられ、アリが口ごもっていると、シヒョンが助け舟を出す。アリは正直にアイビーリーグではなく自主退学したので高卒だと言って帰ろうとすると、参加を拒まれたビニマムがミネの前に現れて平手打ちをかます。再びアリがインフルエンサーとして登場し、この世界の裏技を教えますと言い、有名人に近づき力を借り寄生することと語る。これを見たインフルエンサーたちは、アリは死んだはず、一体誰?と一斉に驚く。アリはSNSで、殺人犯に向かって恐ろしいでしょ、一番怯えている人、あなた、と呟く。アリは続いて二つ目の裏技「ハッシュタグ」について公開する。再びセレブパーティーに場面が戻り、ミネの髪を掴んで昂奮するビニマムに注意したアリは赤ワインをかけられ、洋服を汚してしまう。一瞬動揺するが、アリはビニマムにワインをかけ返し、着ているのは他人の洋服だと言って開き直り、どん底の私は失う物はないが、お高く止まっているビニマムが他人を罵倒する姿はみっともないと忠告し、カッコよく去って行く。サンローランの洋服は1200万ウォンの超高級品。登録したばかりのアリのSNSのフォロワーがミネのお陰で急激に増え、パーティーで知り合ったコンサル会社のスンヒョク社長から呼び出されたアリは人の関心を集める可能性があることを指摘され、ミネが成功したのはビニマムの力だけではなく、ビジネスの世界として考えて欲しいと言われる。アリの家にシヒョンが現れ、アリは謝罪し弁償のために全財産625万ウォンを差し出すが、シヒョンは捨てるつもりだったから弁償は不要と言って去る。彼女はヘウム文化財団の理事長で、父は議員、夫は大手法律事務所の代表弁護士。ミネはインフルエンサーの仲間から無視され始めたため、インフルエンサーの集い「佳賓会」を開催して皆を招待し、そこにアリを呼んで、自らの過去を偽ってアリを紹介した上で、現在アリが販売する化粧品200本を広告する。アリは過去を誤魔化すミネと口論となり、ミネはアリに化粧品を売ってあげたのだから感謝されて当然と言う態度を取り、二人はけんか別れする。再びインフルエンサーのアリが現れ、フォロワーの数を増やすことで影響力を持つことができるネット世界は、実はお金を払いさえすればそれは可能であり、しかも有名なフォロワーの数でランクが決まると教える。再び販売員のアリに場面が戻り、警察から電話を受けたアリが警察に出頭すると、パーティーでトラブルになった男性ジュンギョンが待っていた。ジュンギョンがアリにセクハラで通報すると言われたので自主したと説明するが、アリは彼のやり方が気に入らず、正式に告訴すると警官の面前で言う。シヒョンは財団の資金集めが不調のため直接セレブに会いに足を運び「誠意」を示した。その中にはジュンギョンの母もいた。ミネのSNSの影響力のお陰で次から次へと商談のDMを受領したアリはスンヒョク社長を訪ねる。フォロワー数1万をこえると協賛という名の下に今までの世界とは違った世界を見ることができると教えられ、SNSの世界に飛び込む。ミネと商売の上での仲直りをし、互いにイメージアップを図る。ミネに誘われてバザーに参加したアリだったが、ブランド品ばかりのバザーで場違いを感じる。ミネは後片付けのために呼んだと言い、安物の品物を持ってきたアリを小馬鹿にする周囲の態度に耐えきれず、その場を急ぎ足で立ち去ろうとするが、倒れ込む。そこにコスメ企業のジュンギョン社長が手を差し出し手助けようとすると、周囲が皆注目する。ジュンギョンがアリの味方だと知った佳賓会メンバーは憤慨。アリは“私には侍女軍団はいらない。私は「いいね」は嫌いです。褒められたがりの姫様に言ってあげて”などとセレブ達を挑発するコメントすると、カッコつけるな等、炎上騒ぎが起きる。アリのライブ投稿が行われると、警察がセレブ達に事情聴取を始める。シヒョン以外はアリを憎むセレブ達ばかりだった。アリのコメントにより、アリ自身もセレブ達もフォロワーは激減した。が次第にアリを擁護するコメントが増え、フォロワーも再び増えて当初のフォロワー数に回復する。アリは擁護してくれた「_bbbfamous」に誰か尋ねるが、正体を気にしないで、アリさんに共感したからと返信される。ジュンギョンから示談の場に呼ばれたアリは彼の階級発言に怒りつつも、彼からこれからも会いたいとの求めに応じる。その後彼との熱愛説がSNSで広まり、彼の会社のローンチに呼ばれる。アリに近づくチェヒを見たヒョヌは、ジュンギョンと噂になっているアリに近づくヒョヌに罵倒しながらワインをぶっかける。アリがヒョヌに家柄ばかりに頼る中身のない女だと言うと、シヒョンが間に入って喧嘩を収める。アリが帰る途中でシヒョンはアリのフォロワーになりたい、コミュニケーションしましょうと持ち掛ける。そして場面は現在のアリのライブ配信に切り替わり、シヒョンは警察の事情聴取の中であのことをしでかすまではアリの力になりたいと語り、アリは人間は絶対に理解し合えない、誤解するだけと語る。チェヒは、アリは尽くしてくれた人を殺したから生きている資格がないと話し、アリ本人も、私は人を殺したと話す。場面はジュンギョンに食事に誘われて彼の自宅に招かれた場面に切り替わる。彼が自宅内で使用人に靴を脱がせて平然としている姿や友達を連れて行ったのに本人を目の前に恥をかかせる彼の姿を見てアリは申し込まれ交際を断って帰途につく。佳賓会のアンジェラがアリを呼び、チェヒと仲直りした方がいいと言う。_bbbfamousからアリは、アンジェラは元水商売女だとか、ミネの夫はスーパーカー詐欺をしているとか教えられると、再び正体を尋ねるが、実力で勝負するアリに協力したいと答えて名前は名乗ることはない。アンジェラは気を回してアリとチェヒを仲直りさせようとクラブに呼び出すが、チェヒはアリの姿を見るとご機嫌斜めに。一度は席を立ったアリが再びアンジェラに言われて戻ると、薬物でラリッた状態のチェヒがアリだと分からなくなっていた。チェヒの行動がSNSに掲載されたのを見たチェヒの義姉シヒョンが現場に駆けつける。アンジェラはアリに、セレブは特権階級だからストレス発散のために麻薬を使うのは当然だと言い、アリは呆れて店を出ようとする。その時、クラブの男性が心肺停止状態になり、アリが通報しようとしたのを駆けつけたシヒョンの夫テジョンに止められる。翌日シヒョンから男性の命に別状はないと知らされ謝罪を受けるが、テジョンから秘密保持の書類にサインを迫られると怒って立ち去る。アリが新規に立ち上げた「アリ&」の人気は鰻上りで注文が殺到する。がアリの仕入れ先の服をファン・ユリがミネの依頼に応じて横取りし、多額の返金に追われる。やり方が汚いと感じたアリはユリの店に乗り込み、そこでカードゲームで勝負を挑む。はったりでユリに勝ったアリは以前父の工場で働いたパクと再会し一緒に仕事を開始するが、一旦姿を消したため佳賓会メンバーは喜んだ。がブランド主催のショーにVIP席に登場し、カリスマのチェ・ボムに声をかけられ一緒に撮った写真をSNSに掲載しボムがタグ付けしたことで再びアリの人気は急上昇。工場でパクがパックの商品生産を担い、アリはジュンギョンの会社にコラボを依頼し、ジュンギョンから再び付き合って欲しいと告白されたアリは彼のキスを受け入れる。アリの一家は家賃2000万ウォンの豪華な家に引越し、ブランド「ARI.&」は絶好調。フォロワー数も130万を超えた。