早雲の軍配者 富樫倫太郎

北条早雲(宗瑞)に見出された幼き小太郎(風魔小太郎がモデルらしい)が日本最古の足利学校に学び、またそこで一緒に学んだ親友と戦場で互いに軍配者として戦う物語。3部作の1作目。2作目、3作目が読みたくなるほど面白い。

治世観についても、「国を支えるものは武でもなければ財でもない。人である。国の主が高き志を持ち、優れた才を持つ者が主を支えれば自然と国は栄え、民は幸せに暮らしていけるものだ」(23頁)など、学ぶべきところは多々ある。