三島由紀夫と司馬遼太郎 「美しい日本」をめぐる激突 松本健一

読み応え十分。
司馬遼太郎は、朱子学(体制擁護派)・リアリズムで、三島由紀夫は、陽明学(革命思想・吉田松陰の系譜)という位置づけで日本を読み解いている。
司馬遼太郎は「思想は虚構」「あるがままを見よ」と説く。したがって”思想と行動の一致を説く陽明学を危険思想”と位置付け、三島由紀夫吉田松陰をあまり触れたがらないと分析する。