人生を面白くする本物の教養 出口治明

丹羽さんと出口さんの本に関する書物は何冊か見比べていますが、お二人とも本当に本好きです。

「選挙とは、ろくでもない人のなかから、現時点で税金を上手に分配できそうな少しでもまともな人を選び続ける忍耐そのものをいうのである」
「だから民主主義は最低の仕組みである。ただし、王政や貴族政、皇帝政など人類のこれまでの政体を除いては」
(165p)

さっと、こんな言葉(前段も含めて)が引用できる人はなかなかいないです。

美術館めぐりで、70か国、1200都市。羨ましい限りですね。
延喜式」記載の神社のうち、一宮を称しているのは全国で110社ほどあるそうです。
著者は一宮巡りもされていたそうです。

フランスの出生率回復に成功した措置として最初の1年間の育児休暇の間は給与をほぼ100パーセント保障しているとか、子育てで最長3年休職しても職場にずっと勤務していたものとみなし、元の職場に戻れることを保障しているなど、極めて具体的に書かれています。少子化が大問題になっているのだから、もっとフランスの例等をテレビ・新聞等でも大きく取り上げてほしいと思います。