2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

柳宗悦(むねよし)と美 土田眞紀

2022年6月20日初版第1刷発行 表紙裏「柳宗悦は、常識にとらわれず美しいものを見ぬく目をもっていました。ふつうの人びとの生活道具に宿る美しさを世に知らせるために民芸運動を展開し、美と芸術の分野で新しい世界をきりひらきました。本書では「美とは何か…

絶海にあらず《一》 北方謙三

2011年5月20日発行 藤原氏のための大学、観学院の別曹の一室にいた藤原純友。四代前の冬嗣は観学院の創始者。曾祖父の長良には二人の妻がいて、片方の妻が生んだ系統からは、高官が輩出。もう片方は、そこそこの家柄と思われていた。純友の祖父はそこそこの…

ベストセラーに学ぶ最強の教養 佐藤優

2021年9月27日発行 【第1部】真の教養が身につく本 応仁の乱 バカの壁 失敗の本質 ジャパン アズ ナンバーワン テロルの決算 日本人とユダヤ人 戦艦武蔵 毛沢東語録 日本のいちばん長い日 「いき」の構造 哲学入門 歴史哲学講義 菊と刀 資本論 代表的日本人…

田中久重と技術 河本信雄

2021年10月15日初版第1刷発行 表紙裏「田中久重は、いまから220年以上まえの九州に生まれ、職人、技術者、起業家として幅広く活やくしました。天才的なからくり職人、灯火具製作者、時計師であり、さらに日本ではじめての蒸気船と蒸気機関車の模型、大砲、電…

地獄の思想 日本精神の一系譜 梅原猛

昭和42年6月28日初版 昭和63年8月31日44刷 目次 はじめに 第1部 地獄の思想 第1章 地獄とはなにか 第2章 苦と欲望の哲学的考察-釈迦の思想の意味 第3章 仏のなかに地獄がある-地獄思想の成立と天台思想 第4章 地獄と極楽の出会い-源信の世界 第5章 …

銀の匙 中勘助

2019年9月6日初版第1刷発行 (前篇) 茶箪笥の抽匣を好奇心から開けてみると銀の匙が出てきた。小さい頃に腫物を内攻させないために飲まされた煉薬と烏犀角を口に掬い入れる時に使ったものだ。訳もなく欲しくなり、母に「これをください」というと、「大事に…

自分の時間 1日24時間でどう生きるか アーノルド・ベネット 渡部昇一訳・解説

1990年2月10日第1刷発行 1999年1月30日第10刷 はじめに「自分の時間」再発見 第1章 1日1日に奇跡をもたらす 第2章 「本業」以外に知的好奇心に満足させるものをもて 第3章 24時間の枠を最大限に生かす心構え 第4章 自分の精神・肉体を養うための「内な…

ゼロから分かる!図解クラシック音楽 監修:宮本文明 富田隆

2020年3月15日発行 目次 第1章 クラシック音楽ABC クラシック音楽のいろいろ スタイル クラシック音楽のいろいろ 曲の種類 クラシック音楽のいろいろ 時代 ①中世・ルネサンス②バロック時代③古典派 ④前期ロマン派⑤後期ロマン派⑥近現代音楽 音楽史年表 お…

太陽の棘《下》 原田マハ

2022年11月20日発行 沖縄に台風が上陸して基地内のコンセットが吹き飛ばされ、ニシムイの芸術家たちを心配するウィルソン。ニシムイの画家タイラの妻メグミが軍人向けのバーで働いているのをジョンから聞いたウィルソンはジョンとバーに出掛けた。確かにメグ…

太陽の棘《上》 原田マハ

2022年11月20日発行 1946年5月、ウィルソンは、スタンフォード大学医科大学院を修了する直前、在沖縄アメリカ陸軍の従軍医任命の通達を受ける。研修・臨床経験を積み、沖縄に派遣された。沖縄で精神科医として精神を病んだ米兵を診察する日々を送る。何もか…

失敗の効用 外山滋比古

2015年6月10日発行 日本語の障壁 寺田寅彦が小宮豊隆に「われわれ科学の方では何でも欧文で発表する。文科の人はどうして日本語で書くのか」と訊ねたことがある。閉鎖された世界は腐敗するというお決まりのコースを日本の文科系学術はたどりつつある。オリジ…

岬 中山健次

1978年12月25日第1刷 2005年8月1日第25刷 裏表紙「この作家自身の郷里・紀州を舞台に、のがれがたい血のしがらみに閉じ込められた青年の、癒せぬ渇望、愛と憎しみを、鮮烈な文体でえがいた芥川賞受賞作品。この小説は、著者独自の哀切な旋律を初めて文学とし…