2015年6月10日発行
日本語の障壁
寺田寅彦が小宮豊隆に「われわれ科学の方では何でも欧文で発表する。文科の人はどうして日本語で書くのか」と訊ねたことがある。閉鎖された世界は腐敗するというお決まりのコースを日本の文科系学術はたどりつつある。オリジナリティ第一である。
言文優劣
声の表現力は文字よりずっと大きい。
求敵主義
敵のないのはたいへん危険だということに気づかない。しっかり生きるには強敵が必要である。
自由・不自由
不自由は自由への近道。不自由な人ほど自由になりやすく、自由な社会ほど不自由な人間が多くなる。
転がる石
“転がる石は苔をつけない”は、住まいや転職を転々と変える人間は成功しないというイギリスのことわざ。アメリカでは、動き回るものが肯定される。イギリスのRolling Stonesはユーモアがある。
半分くらいは、別のエッセイで読んだように思う。