小平奈緒 栄光と友情 甲斐毅彦

2018 年 6 月 初版第 1 刷発行

小平選手が平昌オリンピック 500 メートルで優勝した時、日の丸を羽織り、そのタイミングで銀メダルの李相化選手が駆け寄って泣き崩れ、その彼女をしっかり抱きしめた姿を覚えている人は多いと思う。その背後にどんな二人の関係があったのか。この本を読んで初めてよくわかりました。真のライバルで、互いにリスペクトしていたからこそ
の奇跡的な感動の場面だったわけなんですね。場所は李選手の母国・韓国。それまで小平選手と競ってきた李選手が全力を尽くし、小平選手も全力を尽くしてぶつかり合った場面だったわけです。そのことが観客もわかっていたからこそ、会場が温かな一体感に包まれた雰囲気となり、その後に行われた記者会見でも小平選手は李選手を気遣うように「李選手への質問を」と促す一場面もあったそうです。小平選手は金メダルを取った翌日、李選手の世界記録の更新を目指すと宣言し、主将として掲げた「百花繚乱」の言葉の通り、このような小平選手に憧れを抱く選手もきっと数多く続くはず。高木美帆選手も小平選手と同じショートに進出してライバルとして競い合うライバルに。北京オリンピックは小平選手にとっても高木美帆選手にとっても、きっとまた新しい舞台となりそうな予感がします。
 それにしても小平選手は、国立の信州大学に合格し、文武両立させてオリンピックに出場されていたんですね。それってすごいことですよね。知らなかった私がバカだった
だけなのかもしれませんが、アスリートとしても一流、国立大学に合格するために勉強に励むのも一流、というのは、ほんとうに素敵です。
小平選手の座右の銘ガンジーの「明日死ぬと思っていきなさい。永遠に生きると思って学びなさい」だそうです。これを縮めて「求道者、情熱、真摯」と小平選手は自分を表現する言葉として選んだそうです。本当に見習いたいです。

 

 

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