死とは何か ニュートン式超図解 最強にわかる‼ 人が死ぬとき、体に何がおきる? 死と老化のすべてがわかる1冊‼ 監修:田沼靖一

2020年4月15日発行

 

第1章 「生」と「死」の境界線 人の死を決定づける、3つの特徴

第2章 死へとつながる老化 加齢によって、神経細胞が崩壊する

第3章 細胞の死が、人の死をみちびく 毎日4000億個の細胞が、死んでいる

第4章 寿命は有性生殖とともに生まれた 原始的な寿命をもつゾウリムシ

 

・ゾンビはブードゥー教という民間宗教の概念(現在もハイチ共和国アメリカ南部で信仰されている)。

・命が尽きるとき、脳は最後の信号「週末拡延性脱分極」(神経細胞への酸素供給が断たれ、細胞内のエネルギー源(ATP)がなくなり、細胞内外のイオンのバランスが崩れて元に戻せなくなった破綻状態)を出すと脳科学では考えられているが、生死を分ける最後の一線は定かではない。

・死亡する5年前の段階で一定量の食事をとっていてもBMIがゆっくり減少し、亡くなる24か月前を境に加速し、2か月前には水分摂取量も激減する(東京有明医療大学教授の川上嘉明博士)ため、死期は予測できるかもしれない。

・ベニクラゲは老いて死ぬことなく自分自身が子どもの状態へと若返ることができる。なぜ若返るのかはまだわかってない。

・コラーゲンはタンパク質なので体内に取り入れるとアミノ酸になりそのまま皮膚になるわけではないからしわがなくなるわけではない。

・毎日3000億~4000億個の細胞(重さ200グラム相当)が死んでいる。神経細胞は平均1日10万個が死んでいる。ヒトの皮膚は約4週間で入れ替わる。DNAの両末端に存在するテロメア細胞分裂するたびに少しずつ短くなりテロメアを構成する塩基が5000個程度になると細胞分裂を止め老化細胞になる。がんはテロメアを操作して不死化する。

大腸菌のDNAは環状でテロメアがないので、分裂の回数に制限はなく、栄養がある限り分裂して数を増やすことができる。

・2016年Scienceに北大西洋にすむニシオンデンザメが最長512歳の可能性があると推定されるという論文が掲載された(世界最長寿の動物)。1年で1メートルしか成長せず子どもを産むまでに150年かかる。

・寿命の長さがどうやって決まるのかはまだよくわからない。ガラパゴスゾウガメは170年以上も生きるのに蜜蜂は最大寿命8年。クマムシは水分量を数パーセント以下に減らして小さく縮み乾眠という状態に入り、極限の環境にも耐えられる。