2014年12月1日第1刷発行 2016年3月31日第6刷
裏表紙「日本初のコンビニ・セブン‐イレブンを創業、そして日本最大の流通グループを築き上げた著者が、常識と戦い、自己革新を続けてきた軌跡を振り返る。PB「セブンプレミアム」、「セブンカフェ」、オムニチャネル戦略など、新たな挑戦についても大幅に加筆し文庫化。」
目次
第1章 常識打破が仕事の原点
第2章 「やるべきこと」に挑戦する日々
第3章 日本の流通を変えたセブン‐イレブン創業
第4章 「業革」の徹底と変化対応
第5章 絶えることなき不可能への挑戦
第6章 流通革新の第2ステージへ向けて
セブン&アイ・ホールディングス代表取締役会長・最高経営責任者(CEO)。1932年長野県生まれ。56年、中央大学経済学部卒業後、東京出版販売(現・トーハン)を経て、63年、イトーヨーカ堂に入社。73年、セブン‐イレブン・ジャパンを創設。同社を小売業日本一に育て上げる。経団連副会長、各種審議会委員等を歴任。
・昭和7年長野県生まれ。高校時代は弁論部と陸上部に生徒会会長を務めた。中央で経済学会に入り近代経済学の勉強に力を入れた。
・1956年に東販入社。統計学と心理学を徹底して学んだ。暗黙知をわかりやすい形式知に置き換えながらビジネスや商売を展開してきたように思う。
・イトーヨーカ堂入社当時、旗艦の千住店以下五店舗、従業員五百人。セブン‐イレブン開店1号店は手作りで始めた。ドミナント戦略は徹底できなければ失敗することが分かっていたので、決めた原則は徹底した。トップの役割の最たるものはものごとをいかに徹底させることが出来るか、徹底力にあると思う。百店舗開店を2年でやり遂げた時には涙が出た。牛乳の共同配送は買い手目線から業態を変革するところから生まれた。おにぎりや弁当、POSシステム開発等。
・イトーヨーカ堂の減益は買い手市場への対応が出来ていなかったことに原因があった。3分の1以上の人事異動を伴う改革を実行した。10年後に経常利益を2倍にあげた。
・アメリカのサウスランド社救済、中国進出、オムニチャネルへの新しい取り組みなど、今も発展し続けているセブンイレブンの戦略の基本には、常に問題意識や目的意識をもって、世の中の動きや市場のニーズの変化に目を配り、自分なりの仮説を立て、答えを持つ習慣を持つことがリーダーの役割が強調されている。