2023年11月14日初版発行
帯封「せわしない『日常』、しんどい『人間関係』、消えない『モヤモヤ』…もう振りまわされない、引きずらない。清々しい朝とおだやかな夜を迎えて、まっすぐな自分に立ち戻る。」「過去も未来も振り払い、今を生きる!今日から使えて、気分がすっきり晴れわたる-そんな禅の教えを集めました。」
表紙裏「禅の教えの根本は、“今を生きている”です。『今』この一瞬が絶対的な存在である、と考えます。過去をやりなおすことはできないし、未来がどうなるかは誰にもわかりません。そうしたことに心乱されることなく、一瞬一瞬、新しい心にリセットすることで、毎日がもっと心軽やかになり、自然体で過ごすことができるようになるのです。『はじめに』より」
目次
はじめに
第1章 尽きない悩みを、うまいこと手放す
第2章 大事なのは、ただ「今」を生きること
第3章 もう、他人には縛られない
第4章 かけがえのない良縁を得る
第5章 ざわつく感情は、こうして整える
第6章 心地いい習慣を身につける
第7章 ささいな毎日を、禅の心で変えていく
・「はきものをそろえなさい」という注意書きは、「心を整えなさい」という意味も含まれている。靴をそろえるのはわずか数秒に過ぎない。
・“あたりまえ”を大事にし、感謝する。
・人を相手にせず、天を相手にせよ(西郷隆盛)。
・木鶏鳴子夜(もっけいしゃになく)、芻狗吠天明(すうくてんめいにほゆ)。世の中の常識にとらわれない、自由な発想で生きるべしという禅語。
・薫習(くんじゅう) 師匠やあこがれの人の傍らに身を置いてまねていると、その技術や習慣が身に染み込むこと
・歩歩是道場(ほほこれどうじょう) いつでも、どこにいても、そこが道場であり、何をしていても修業である。その心がまえで一瞬一瞬を一所懸命に努めなさい
・不便ななかに身を置くことで、いろいろな気づきや発見があり、そこに工夫が生まれ、楽しみの宝庫がある。
・方丈記の「山中の山居」ならぬ、わび茶の祖・村田珠光の孫弟子千利休は“市中の山居”という考え方で、わび茶を大成した
・半世紀近く4時台の起床を続けている。
枡野俊明[ますのしゅんみょう]
曹洞宗徳雄山建功寺住職/庭園デザイナー。1953年神奈川県生まれ。大学卒業後、大本山總持寺で修行。「禅の庭」の創作活動により、国内外から高い評価を得る。芸術選奨文部大臣新人賞を庭園デザイナーとして初受賞。ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章を受章。2006年には『ニューズウィーク』日本版にて、「世界が尊敬する日本人100人」に選出される。庭園デザイナーとしての主な作品に、カナダ大使館庭園、セルリアンタワー東急ホテル日本庭園、寒川神社ご神苑などがある。