2021年9月10日初版第1刷発行
今、まさに激動の時代を迎えている。特にコロナ禍で様々な分野のデジタル化が進み、社会の基幹構造が劇的に変わろうとしている。その変化を読み解くキーワードとして「ESG」を著者は指摘する。特にアメリカのアップルやテスラ等の企業が先駆的に社会的責任に取り組んでいる姿はもっと日本でも大きく報じられた方が良い。自分もしくはその周囲の人たちが何を目的に、存在意義をどこに見出し、社会の発展のためにデジタルをどう生かしていくのか。社会の動向を日本社会の情報だけに頼るのでなくして世界レベルの情報をキャッチしてヒントを得て(正解があるわけではないのだからヒントを得て自分で考えて行動していく以外に道はない)、チャレンジしていく。声をあげていく。沈黙すべきではない。そんなメッセージが随所に散りばめられている新作です。個別に興味を引くエピソード的な話が沢山あるのですが、多すぎて取り上げることができません。是非多くの人に読んでもらいたいです。以下は、後で見直した時にどんなことが書いてあったのか自分なりに分かるよう、目次を参考にしてメモしたものです。
はじめに 2050年の世界を待ち受ける風景―
なぜ今ESG、SDGSが求められているのか
第1章 ESGはビジネスの最低条件
①食糧不足×フードテック
日本初「ネクストミーツ」10か国で展開中
②教育格差×エドテック
③医療・介護×ヘルステック
④気候変動×クリーンテック
⑤大量廃棄×リサイクル
アップルの2030年までのカーボンニュートラル宣言
第3章 2030年をリードする企業の勝ち方
アップル、ソニー、テスラ、ユニクロ、ファイザー、amazon、
グーグルの各挑戦
第4章 ESGで激変する業界
エネルギー業界で起きる地殻変動(化石燃料依存から脱酸素社会へ)
日本のものづくり(ハード製造からソフト製造に切り替えなければ
生き残れない)
通貨のデジタル化
第5章 日本企業への処方箋
新型コロナは1945年以来の巨大なインパクト
第6章 特別対談 小島武仁×山本康正 「理想を現実に変える 経済学の未来」