頭のよさとは何か 中野信子 和田秀樹

2022年3月31日第1刷発行 2022年4月27日第2刷発行

 

表紙裏に中野信子さんの紹介文「“無理ゲー社会・ニッポン”に人生を搾取されるな」

裏表紙裏に和田秀樹さんの紹介文「『頭がいい』+『脳の老化予防』は実現できる」

 

はじめに 「知」は孤独なヒトのただひとつの武器 中野信子

序章 本物の「頭のよさ」を考える

    日本人は前頭葉をうまく使えない

第1章 「ど根性勉強」は学歴の高いバカしか生まない

    知らない世界をどれだけ自分のものにできるか

    日本の不幸の元凶は「高等教育の貧困」

    ディベートをしないとバカになる

    ひとつの答えではなく、複数の選択肢を持つ

    長所を磨くのが「頭のいい」生き方

第2章 女性・若者が絶望する国ニッポン

    「知的冒険」をする機会が人生を変える

第3章 「知ること」は武器になる、「知らない」と騙される

    「知っている」か「知らない」かが格差の真因

     働いても毎月の収入が最低生活費より低い人はその差額分をもらうことができる。

    「情弱」を生む、日本人の読解力の低さ

    「できないことをできるようにする」テクニックは存在する

     人生で損をする人に足りない「2つの能力」

第4章 知性とは、誰も知らないことを知ろうとする熱意である

    知らない世界を自分のものにする力

    「賢さ」は無数にある

    「自分が勝てる領域」を探す

    面接試験が「つまらない優等生」ばかりになるワケ

第5章 愚かな知識人より、飢えた知恵者を目指せ

    「向こう見ずな頭のよさ」を育もう 新奇探索性

    「ゼロリスク」思考が頭をバカにする

     85歳を過ぎたら動脈硬化、癌、アルツハイマーの変化がない人はいない。

     問題はどうやってうまく生きるか

     脳のワーキングメモリーを広げよう

     効率よく生きると損をする?

     頭の悪い人々の特徴は「変わりたくない」

     見えなかった構造を解き明かすのが「知」

おわりに 頭のよさとは、能力ではなく態度である

     20世紀以降のアメリカ大統領の中で唯一高等教育を受けていないトルーマンは、冷戦に勝たねばならないとの使命感から最高税率を90%にまで引き上げた。それによって経営者たちが自分の高額報酬をバカバカしく思い、従業員の給料を殖やすことにつなり、大戦後のアメリカは一気に中流階級が豊かな国になり好景気にわいた。世の中やってみないとわからないことだらけだ。

 

さー、と読めてしまう。