韓国の地方都市で高利貸の取立屋ハン・テイル(ファン・ジョンミン)は、ある取り立ての時に借主の娘チュ・ホンジョン(ハン・ヘジン)に一目惚れする。彼女が父の入院費も支払えないほど困窮していると知り、自分のボーナスを借金の金利分として差し出し、彼女には1日1時間、一緒に時間を共にすることを約束させた。初めは警戒したホンジョンだったが、テイルの心遣いが分かると、次第に彼を理解し始めた。ホンジョンの父が急死し、テイルが葬儀の手配をしたことで2人の距離は急接近して同棲を始めた。ホンジョンはテイルに高利貸から足を洗ってほしいと頼み、テイルも辞めることを決意し、2人で新しい商売を始めることにした。賭博で退職金を増やすつもりだったが、賭け金を持ち逃げされてしまい、テイルは乱闘騒ぎを起こし、暴行事件を起こして刑務所に収監された。2年後、刑の執行停止で出所したテイルはホンジョンの下を訪ねるが拒絶されてしまう。テイルが出所できたのは深刻な脳腫瘍のためで余命幾ばくもなかった。テイルはかつての仕事仲間に会いに行き「あの時の金を返してくれ」と頼むが、追い返される。翌日テイルは再び現れ、自分の脳腫瘍の写真を見せて金を返してもらい、それを持ってテイルはホンジョンに再会した。ホンジョンは金はいらないから目の前から消えてと言うが、テイルはホンジョンを思いっきり抱きしめる。テイルは父に最後の親孝行だと言って足のマッサージをし、父からは結婚してくれることが親孝行だと言われる。ホンジョンの父の命日にテイルはホンジョンに会いに行き別れを告げ、その後、血を吐いて倒れてしまう。病院のベッドでテイルが目覚めると、支払いはホンジョンが済ませていた。ホンジョンは医師から病名を聞き、刑事からも事情を聞く。同棲中に脳腫瘍だったことを知り、再会すると2人とも涙が止まりない。死期を迎えたテイルは入院し、ホンジョンが付き添い、やがてテイルは亡くなった。テイルは亡くなる直前、結婚しようと思っていたホンジュンのことを伝えた。父に彼女には父がいないから大事にしてやってくれ、父の息子が本気で愛した女だからと涙ながらに言い遺した。その後、テイルの父はホンジョンの横に座って全てわかっているという表情で優しくホンジュンに頷いた。銀行の仕事を終えてバスに乗ったホンジョンは、テイルの父が運転していた。父はテイルが好きだった曲を流し、ホンジョンはバスの中で泣き続けた。