アフリカ 人類の未来を握る大陸 別府正一郎

2021年2月22日 第1刷発行

めちゃくちゃ面白いです。同時に余りにもアフリカのことを何も知らない自分を思いっきり恥じた次第です。多くの人に知ってもらいたいです。

 

2019年ノーベル平和賞を受賞した、エチオピアのアビー・アハメド首長は、2018年4月、当時41歳の若さで首相に就任し、長年対立してきた隣国エリトリアとの和平を実現したことが評価されて、2019年にノーベル平和賞を受賞。このアビー首相の就任直後からの矢継ぎ早な改革の柱の一つが女性の登用で、家父長制的な伝統が根強いエチオピアでは考えられないことだが、就任の半年後の、20名の閣僚からなる内閣の半数を女性で固めたことが紹介されている。

世界各国の議会で作るIPU(列国議会同盟)の2019年の調査によると、ルワンダは、下院の女性議員の比率が61.3%で、対象190か国のうち世界ナンバーワン。ちなみに日の衆議院での女性議員の比率は10.2%で164位。

アフリカ中部・コンゴ民主共和国のムクウェゲ医師は、「紛争下の性暴力」の被害に遭った5万人以上の女性への支援を行ってきたことが評価されて、2018年ノーベル平和賞を受賞。

マンデラさんは44歳に投獄され釈放されたのが71歳。27年という長い期間にわたって投獄されたマンデラさんが、獄中で、家族や友人に宛てた250通余りの手紙をまとめた『ネルソン・マンデラの監獄からの手紙』。2018年7月に出版。まだ翻訳されていないようです。

最後に、これも全く知りませんでしたが、ニジェール出生率7.0で世界一。児童婚が問題となっており、特に「フィスチュラ」という病気が深刻です。これまで聞いたこともありませんでした。

光と闇が交錯するアフリカ。それがタイトルに繋がっているようです。SNSがこれだけ発達した時代。ムクウェゲ医師が言うとおり、もはや知らなかったでは済まされない時代に生きる我々、否わたし自身が何ができるかを問われていることを痛感します。