頭の回転が速い人の話し方 あなたの会話力が武器になる ユニバーサル・トーク×戦闘思考力 岡田斗司夫

2015年9月28日初版発行

 

帯封「相手と場所を支配する 面接・雑談・プレゼン・セールス・セミナー・ディベート

さらりと切り返せる!負けない!誰にでも伝わる!最強の会話術。」「『話し方』は頭の回転が9割!

第1章 なぜ、あなたの話は伝わらないのか?

 ◎誰にでも通じる『ユニバーサル・トーク』の考え方

第2章 なぜ、あなたの意見は共感されないのか?

    ◎『ユニバーサル・トーク』の共感と再構築

第3章 『話し方』を武器にする

    ◎『戦闘思考力』のギアの概念

第4章 確実に最適解を生み出す話し方

    ◎『ユニバーサル・トーク』×『戦闘思考力』

第5章 あなたの頭の回転を倍速化するレッスン

    ◎思考の武道『戦闘思考力』の免許皆伝」

 

結構汎用性のある書物だというのが第一印象。色々な人を想定して書かれていて、これを読んだ人が、ここは自分にとって使えると思える箇所だなと思うところが少なからずあるのではないかと思う。人によってその箇所はきっと違うと思うが、誰もがここまでは意識していなかった!ときっと思わせるような本だ。

私にとっては、頭のギアが常にハイ状態になることを心掛けていたし、人を前にすると自然にハイ状態になる者と思っていたが、実はハイだけでなく、ローギアを持つことが重要で、戦闘思考力を伸ばすためにはまずローギアを鍛えること、とのフレーズは目から鱗だった。確かに頭の回転が速いだけだと重量感がないと感じることが度々あった。ローとミドルがあるからトップが光るというのも頷ける。思い付いたことをそのまま口に出すのは頭の回転が速いのではなく、頭が足りないということでもあるということは、紳助さんの言葉でグサリと来た。紳助は、切り返しを10くらい思い描いた上でベストを選ぶことを意識しろという。その上で、相手が”共感”できる親しみある話題を織り込むことで最強の会話力を手に入れることができる。そのためにはこつこつと言語化・文章化し、自分の話が役立つかウケるかを意識し続けようという。その通りだと納得した。