2023年7月8日初版第1刷発行
表紙「2024年1月1日から電子取引データ保存が義務化 経理業務を紙だけで完結できる時代は終わった?帳簿や書類を電子データで保存するルールと方法がわかる‼・メールに添付して送った請求書は控えを保存すべき?・スキャナ保存した領収書の不正利用を防止する手立ては?・控除が増額される『優良な電子帳簿』の要件とは?」
Ⅰ. 電子帳簿保存法早わかりQ&A
Ⅱ. 電子帳簿の3つの区分
Ⅲ. 電子帳簿保存法「対応」判定シート
Ⅳ. 本書の構成
Part1 何から始めればいい?
電子帳簿保存法のポイントを理解しよう
001 電子帳簿保存法は全事業者に共通するルール
002 取引先のDX化によって個人も小規模事業者も対応は不可避
003 電帳法の定める3つの保存方法とは?
004 準備が必要なデバイス・ソフト・環境は?
005 真実性を確保してデータの改ざんを防止する
006 インボイス制度との保存要件の違いに注意する
007 電帳法への対応は社内全体のDXを念頭に進める
008 2024年1月からスタートする新ルールのポイント
Column IT導入補助金を活用しよう
Part2 全事業者が対応必須!
PDFの請求書や領収書など電子取引データ保存のルール
009 電子取引データ保存への対応は全事業者に必須
010 電子データでやり取りした書類は“電子取引”として保存の対象になる
011 2024年1月から電子取引データの検索機能の確保の不要対象者が拡大
【画面でわかる!】電子取引データ保存対応ソフト
012 タイムスタンプやクラウドストレージの代わりに事務処理規程での対応も可能
013 メールへの添付による電子取引の注意点①
ファイル形式とメールの本文の取り扱いについて
014 メールへの添付による電子取引の注意点②
PDFと紙の両方を受け取ったときの処理
015 メールへの添付による電子取引の注意点③
スキャナ保存した電子データとは区別する
Column 請求書に押印は必要か?
Part3 対応する会計ソフトで作成するだけ!
帳簿・書類など電子帳簿等保存のルール
016 会計ソフトで作成した帳簿等の保存は紙・電子データ・COMから選択
017 電子帳簿等保存を行うのに必要な3つの要件
018 優良な電子帳簿には2つの優遇措置がある
019 会計ソフトの選択ポイント①
電子化の目的によってJIIMA認証の種類を確認する
020 会計ソフトの選択ポイント②
連携できる機能やスキャナ保存への対応もチェック
【画面でわかる!】電子帳簿等保存対応ソフト
021 会計ソフトの選択ポイント③
銀行口座やクレジットカードなど金融サービスとの連携をチェック
022 会計ソフトの選択ポイント④
最低でも7年間は継続利用することを前提にする
Column インターネットバンキングはゆうちょ銀行がおすすめ
Part4 入力期間の制限に注意!
紙で授受した請求書・領収書などのスキャナ保存のルール
023 紙で発行・受領した書類はスキャンもしくは写真データで保存する
【画面でわかる!】スキャナ保存対応ソフト
024 スキャナ保存のルール①
スキャナ保存はいつまでに行う?
025 スキャナ保存のルール②
真実性の確保の方法は?
026 スキャナ保存のルール③
解像度やカラー,大きさなどの規定は?
027 スキャナ保存のルール④
入力者等の情報の確認とは?
028 スキャナ保存のルール⑤
帳簿との関連付けの方法は?
029 スキャナ保存のルール⑥
スキャナ保存後の原本(紙)の処理は?
030 スキャナ保存のルール⑦
不正が行われた場合の罰則は?
031 過去分の紙の書類のスキャナ保存も認められている
Column 小規模事業者は法人カードで現金取引を最小限に
Part5 電子取引データ保存に基づく
電子契約のしくみ&利用と管理のポイント
032 紙と印鑑による契約に代わる電子契約のしくみと流れ
033 電子署名,電子印鑑,タイムスタンプの違いを理解する
034 電子署名の認証を受けるなら電子契約サービスの利用が現実的
035 電子契約サービスを選ぶときの3つのポイント
【画面でわかる!】電子契約サービス
036 電子契約書を受け取る側の契約書管理のポイント
Column 電子署名やタイムスタンプに有効期限はある?
Part6 Q&Aでわかる
実務の現場で役立つ電帳法の実践アドバイス
037 ペーパーレスファクスで受領の注文書に口頭で訂正が入った場合の処理は?
038 メールへの添付で授受した見積書は取引が実現しなくても保存が必要?
039 パスワード付きの請求書はパスワードを外して保存してもいい?
040 合算請求書のファイル名や取り扱いについての注意点は?
041 スキャナ保存への移行時の注意点は? 万が一のときは紙の保存に戻せる?
042 スキャナ保存により不要となった紙の領収書の不正利用防止策は?
043 スキャナ保存と電子取引データ保存は同一の文書管理システムに保存可能?
044 検索要件の取引金額は「税抜」と「税込」のどちらで入力?
045 電子データのバックアップや保存先の移動に制限はある?
046 個人事業者が電帳法への対応で発注元から求められそうなことは?
047 海外との取引において電子帳簿保存法で注意すべき点は?
048 電帳法関連の記事などで目にするEDI取引とは?
【巻末特典】
5つのステップでわかる電帳法への対応プロセス
インボイスは今年10月から始まり、電子帳簿保存は来年1月から始まる。そもそも電帳法とインボイスの関係すらわかっていなかったので、初歩的ないし基本的知識を押さえることができた。疑問符で目次が構成され、答えが気になったら、ぜひ本書を手にすることをお勧めしたい。