私の履歴書 石塚粂蔵(日本製鋼所会長) 日本経済新聞社 経済人5

昭和55年8月4日1版1刷 昭和58年10月24日1版8刷

 

①生まれは銀座三丁目

②一橋大から日本製鋼所

③ビッカース社で会計学

④下宿の主人から人生勉強

日本製鋼所の生い立ち

⑥趣味のこと-麻雀、大弓

⑦戦時下の会社経営

終戦民需へ切りかえ

⑨“講読雨読”の追放生活

⑩運命と縁にしたがって

 

明治19年2月17日東京麹町生まれ。一橋を卒業後、日本製鋼所室蘭支部に入った。原価計算のやり方を学ぶためにイギリスに渡った。1年程で帰国し会計課計算係主任を務めた後、東京本社の会計課長になった。その後室蘭工場の総務課長兼経理係主任、工場長代理を兼務した。海軍とのつながりしかなかったが、広島製作所を買収し、小型精密兵器の専門工場で工場長を務めた関係で陸軍とのつながりができた。室蘭に戻り工場次長兼事務部長を務めた後、東京に戻り常務取締役になる。終戦後に社長となり、4万人近く辞めてもらい、再スタートの際に七千四百余名を採用した。追放令で辞任した後、室蘭争議後の昭和30年に再び社長に復帰した。(昭和37年7月15日歿)