2016-01-01から1年間の記事一覧
いつ頃からはやりだした言葉かわからないが、「毒親」をテーマにした小説。ただし、最後のホーリーマザーまできちんと読まないと、ポイズンドーターで止まってしまうと、??ってなります。反対に、ここまできちんと読めば、毒親をテーマにしたかったのは、…
敵を崩す、という観点からの考察・表現が大変細かいけれども、非常に優れています。 ・勝負の最中にわざとゆるりとして、敵もそれにつられてゆるんだところを、強く速く先に打ち込む(「移らかす」)。 ・敵が思いもしないことを仕掛けて、敵を「むかつかす…
かなり強引な要約になりますが、遺伝による知能の優劣(白人と黒人)、美貌格差、性の取り扱い等々、確かに、帯封にあるとおり、「この本の内容を気安く口外しないで下さい」という、「不愉快な現実」の羅列のような本でした。
2016年5月30日第1刷発行 帯封「ビジネスパーソン必携!地理と世界史でつかむ日本人の必須教養!」「中国、ロシア、ISーインテリジェンスで読む『新・世界地図』テロ、難民、覇権国家-現在進行する出来事の内在的論理をつかんだ者が、21世紀の世界を制する。…
読者の推理の常に上を行く、なかなかの傑作です。第7回本格ミステリ大賞受賞作だそうです。銀河鉄道の夜は、いったいどういうテーマなのか、改めて読み直したくなりました。一つだけ難点があるとしたら、小学5年生が果たしてここまで事の本質に迫ることって…
心が変われば、態度が変わる。 態度が変われば行動が変わる。 行動が変われば習慣が変わる。 習慣が変われば人格が変わる。 人格が変われば運命が変わる。 運命が変われば人生が変わる。 マザーテレサ(20頁) 随所に、心にしみる言葉が100も並んでいる。…
ピアニシモによるフォルティシモ(76頁)。大事なことを言うときは、すぐに大きな声で言わない。囁くように声をピアニシモにして言う(76頁)。なるほどなあ。 正義を安易に持ち出すことなく、戦場に赴くことになる生身の兵士や家族に思いをよせよ(趣意)。…
田中角栄以降の最高権力者の総決算!田中角栄、三木武夫、福田赳夫、鈴木善幸、中曽根康弘、竹下登、宇野宗佑、海部俊樹、宮沢喜一、細川護熙、羽田孜、村山富市、橋本龍太郎、森喜朗 そして、小泉純一郎は日本の性格に何を残すのか!?(帯封) 平成17年出…
第69回直木賞受賞作「暗殺の年輪」(昭和48年)を収録した短編集。43歳で世に初めて出した「溟い海」(北斎登場)等を収録。どの小説にも、なかなか女性の書き方に艶があります。
東京女子医科大学医学部教授・医学博士の渡辺氏の新書。減塩を説いている。1日5グラムに塩分を抑えるのが理想と説く。そのためには醤油・ソース・ケチャップなどの調味料をできるだけ使わないようにしないと到底目標には到達しない。味噌汁も、お椀いっぱ…
2012年本屋大賞第1位。辞書がどのような過程を経て作成されるのか、そこに携わる人たちが言葉の一つ一つを正確に深く理解し、そのために日々努力しているという、辞書の裏側に隠れた、先人の多くの努力があっての賜物であることを知ることのできた良書でし…
日経ビジネス11/17号 社長が選ぶベスト社長第1位!38万部突破!の帯封につられて購入。帯封の裏には「●『一番以外はビリと同じ』と考えろ!」などと。 表紙をめくると「1流、1番をめざすから、人はついてくる」「人を動かす人間に土日も盆も正月もない」…
ウォルフガング・ロッツが考案した職業的適性を判定するテストにより5つのカテゴリーに判定するそうだ。 第1カテゴリー 利己的なサメ 第2カテゴリー バネが伸びきっていないタフガイ 第3カテゴリー 慣習に従う一般層 第4カテゴリー 無害な弱虫 第5カテ…
いろいろなことを習慣化させることは、人をレベルアップさせるのに最も簡便かつ最適な方法であると思っていたが、何を習慣化させるかは、人によってまちまちだろうと思う。その中で、私自身がこれまでこれは習慣化させていなかったという反省を込めて本書の…
ヘンリー・フォードの言を紹介したい。 「そのような質問をするなら、あなたにいっておきたいことがあります。私のデスクの上にはたくさんのボタンがあります。その中の正しいボタンさえ押しさえすれば、私が必要としている知識を持った部下がすぐ来てくれま…
2016年本屋大賞、キノベス2016第1位、2015年ブランチブックアワード大賞受賞作。文章がとても美しい。一気に売れ出したようですが、それも当然ですね。 「明るく静かに澄んで懐かしい文体」「少しは甘えているようでありながら、きびしく深いものを湛えてい…
イラク戦争に大義がないことを問うた本書。平成15年3月に開戦。平成16年3月に本書初版第1刷発行。
2016年「この時代小説がすごい!」第1位。うなづける。文で絵の凄さ・凄まじさ・人の執念を書き表すのは至難の業だと思うが、見事にやり遂げている。4月22日から若冲展が始まるし、実物の絵を見れば、もっとこの小説の凄さが分かるのではないだろうか。それ…
帯封の一部を紹介したい。 「平成4年 ゴーマニズム宣言連載開始 平成7年 新・ゴーマニズム宣言連載開始」 「平成10年戦争論刊行」 「平成12年台湾論刊行」 「平成15年イラク戦争」 そして平成15年12月 本書初版第1刷発行。 一部にカラー・写真…
享保の改革を展開した、リストラの先駆者の吉宗に学べとの帯封がついた書。寛政の改革、天保の改革と並んで江戸時代の3大改革の一つを具体的に小説風に書いてある。人材の潜在能力を発揮させることもリストラ策の一つという観点は、正しく、ある意味では意外…
現実世界を扱う科学では、前提は常に疑わしく、厳密にいうと証明などありえないのだ(156頁)。 数学的な意味合いでの「証明」ということを問題にしているように読めるのだが、「証明」というのは社会の中では多義的用語であるから、こういう考え方もある…
減価償却という言葉自体、よく聞くけど、どういう意味合いか、必ずしも正確に理解しているわけではなかったので、勉強にはなった。でも、生半可な知識で対応できることではないので、何かあったら専門家に相談するしかないというのが結論だね。
会社における内部告発と、それを押しつぶしてしまう社内力学。またそれに負けてしまう人間の弱さ。それでも、結局、外圧が加わることで、初めて告発が表に出て、軌道修正が図られる。いつの時代も、どのような会社でも、問題が深刻であればあるほど、ありが…
司馬遼太郎の4作品を題材に、司馬遼太郎が21世紀に生きる人々に何を伝えたかったのかを探る、司馬遼太郎入門書。自虐史観と揶揄されることもあるが、なかなか冷静に日本という国、日本人というDANを冷静に見ていた歴史小説家だと改めて思いました。この中で…
無意識に実践していたことが多いが、文章にして読むと、自覚的に実践できるので、文章を読むとことはやはり大事だ。中でも3秒の間を空けるというルールは、すぐに忘れてしまう癖があるので、特に気をつけたい。それ以外にも利き手のと反対の手で歯を磨くとか…
2016年第14回「このミステリーがすごい」大賞受賞作。アートとミステリーの掛け合い小説だが、書という分野のアートに関する知識が新鮮で、結構面白いです。手に汗握る感は残念ながらありませんが、タッチでいかようにも読者を一層ひきつける力をお持ちのよ…
小納言は役職名だから、清 小納言が正しいと思うのだが、一般的には清少納言とされているのはなぜなんだろう。それにしても大変博学な女性だったようだ。今からちょうど1000年前にこのような文学を残すというのは大変なことだ。 余りに有名な第1段。 春はあ…
あの過酷な状況の中で、14歳の少女が、ユーモアたっぷりに、日常を物語風に書き残す。そしてそれが後世に世の中に出るであろうことを期待し、それが世の中からどのように受け止められるであろうかについても分かっていたとすれば、一人の天才少女なんだとい…
今から約150年程前にダーウィンが表した名著の入門書。ダーウィンがウェッジッドの創業者の孫であるという趣旨の記載があったのに最初驚く。ダーウィン自身は人種差別の反対論者であるとのことである。一般的には弱肉強食の論理を説いた人というイメージ…
麻生時代に、解散時期を読み間違えてA級戦犯となった菅が、いかにして、権力を支配するまでに至ったのかという目で本書を読んでみての感想ですが、「苦労」と「良き先輩」が今の菅を支えているというように筆者は捉えたようです。確かに苦労人のようですし…